1. トップ
  2. マンガ
  3. 毎回同じ焼き菓子を持ってくる彼に、私が覚えた小さな物足りなさ

毎回同じ焼き菓子を持ってくる彼に、私が覚えた小さな物足りなさ

  • 2026.7.16
ハウコレ

付き合って1年半になる彼と、3回目の実家への挨拶に向かいました。玄関で彼が差し出した白い紙袋には、前回と同じ焼き菓子のリボンがかかっています。両親は喜んでいるのに、私は「今回もこれなんだ」と考えていました。

いつものあの焼き菓子

彼が実家へ来るのは、今回で3回目です。玄関に入ると、彼は白い紙袋を父へ渡し、「どうぞ」と頭を下げました。

茶の間で袋を開けた母は、「これ、お父さんが好きなものね」と笑いました。中に入っていたのは、個包装された焼き菓子の詰め合わせです。父も礼を言い、すぐに1つ手に取りました。

彼の受け答えにも、手土産の中身にも問題はありません。両親が喜んでいることも分かります。それでも私は、前回と同じ箱を見ながら、小さな物足りなさを覚えていました。

3回続いた同じ手土産

1回目に彼が持ってきたのは、別の地方銘菓でした。2回目から今の焼き菓子に変わり、今回で同じものが3回続いています。

これまでは彼に任せていました。わざわざ買ってきてくれるだけでもありがたいと思っていたからです。

ただ、毎回同じものが続くと、両親のために選んでいるというより、失敗しないものを手に取っているだけに見えてきました。贈り物は中身だけで決まるものではありません。何を考えて選んだのかも、私は知りたかったのだと思います。

縁側で言ってしまった

食事を終えたあと、私は縁側で彼の隣に座りました。台所からは、母が食器を片づける音が聞こえていました。

「お菓子、また同じのにしたんだね」

口にしてから、責めるような言い方になったと気づきました。彼は少し考えて、「うん、喜んでくれてるから」と答えました。

悪い答えではありません。両親が好きなものを選ぶのは、気遣いでもあります。でも、私が聞きたかったのは、それだけではありませんでした。なぜ同じものを選び続けているのか、彼自身の理由を聞きたかったのです。

そして...

帰りの電車で、私は窓の外を見ながら、縁側での会話を思い返していました。「次は少し違うものも見てみない?」と続ければよかったのかもしれません。

彼を責めたいわけではありません。両親も本当に喜んでいました。それでも、言えなかった希望は残っています。

次に実家へ行くときは、彼だけに任せず、2人で手土産を選びたいと思います。同じものを選ぶとしても、その理由を知って選ぶのと、何も聞かずに受け取るのとでは、見え方が変わる気がしています。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ