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「まだ0時だ、子どもと遊んで何が悪い」真下の寝室に響き続けた騒音。だが、同じ父として夫が告げた一言

  • 2026.7.15
「まだ0時だ、子どもと遊んで何が悪い」真下の寝室に響き続けた騒音。だが、同じ父として夫が告げた一言

真下に響く深夜の音

15年以上も前のことです。

当時の我が家は、8世帯が入った小さなアパートで暮らしていました。

住んでいるのはほとんどが、幼稚園くらいの子どもがいる家庭です。

我が家は1階の部屋で、寝室のちょうど真上には、同じくらいの年頃のお子さんがいるお宅がありました。

ある夜のことです。

深夜、頭の上でバタバタともの凄い音が鳴り始めました。

子どもが走り回る足音に混じって、何かを勢いよく蹴るような、ボールがぶつかる音まで聞こえてきます。

最初は、私も夫も黙って我慢していました。古いアパートで床も薄く、上の生活音がよく響くのは、入居したときから承知していたからです。

けれど音は一向にやまず、それどころか少しずつ激しくなっていきます。

とうとう、眠りの浅い我が子まで目を覚まし、火がついたようにぐずり始めてしまいました。

抱き上げてあやしても、頭の上の音がやまないかぎり、なかなか泣きやんではくれません。壁の時計を見上げると、日付はとっくに変わっています。

「さすがに、これはひどいね」

ふだんは温厚な夫が、静かにそう言って立ち上がりました。声を荒らげるでもなく、上着だけ羽織って、そっと部屋を出ていったのです。

夫が階段を上がった瞬間

夫が上の階へ上がっていくのを、私は子どもを抱いたまま、祈るような気持ちで待っていました。

やがてインターホンの音が聞こえ、ドアの開く気配がします。

夫は怒鳴ることもなく、深夜に響く音で子どもが起きてしまったことを、ただ穏やかに伝えたそうです。

すると、出てきた父親は、はじめこそ気まずそうに、こう口にしたといいます。

「まだ0時だ、子どもと遊んで何が悪い」

けれど夫が、下の寝室にはっきり音が響いていること、赤ん坊が目を覚ましてしまったことを重ねて話すと、父親の顔つきはすっと変わったそうです。

「…すみません、まったく気づきませんでした」

父親は、素直にそう頭を下げてくれました。どうやら、子どもの寝つきが悪く、夜中にサッカーの相手をしてやっていたのだといいます。

戻ってきた夫の話を聞いて、私はほっと胸をなでおろしました。

悪気があったわけではなく、下の階まで音が届いているとは、思ってもみなかったのでしょう。

その夜を境に、頭の上からあの音が響くことは、ぴたりとなくなりました。

廊下で顔を合わせれば、向こうから会釈してくれるようにもなりました。ただ一言伝えるだけで、こんなにも変わるものなのだと、あの夜のことを今でもよく覚えています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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