1. トップ
  2. エピソード
  3. 「あの人、夜勤明けだって」スーパーで並んでいたママ友→前に並んでいた女性にかけた信じられない言葉とは

「あの人、夜勤明けだって」スーパーで並んでいたママ友→前に並んでいた女性にかけた信じられない言葉とは

  • 2026.7.15
「あの人、夜勤明けだって」スーパーで並んでいたママ友→前に並んでいた女性にかけた信じられない言葉とは

特売日の行列で

月に一度の特売日、開店前のスーパーには長い行列ができていました。

目玉商品を狙う主婦たちで、店先はいつも以上のにぎわいです。

私は近所のママ友と並んでいます。

彼女はバイトの経験すらないのに、働く女性をどこか見下すところのある人でした。

私たちの少し前に、ベビーカーを押した女性が並んでいました。

小さな子どもを乗せて、スマホを耳に当てています。

「うん、夜勤明けだよ、今から買い物だけして帰るね」

その一言が聞こえた瞬間、ママ友の目つきが変わりました。

「あの人、夜勤明けだって。その時間に働いてるなら時間に余裕あるでしょ」

「え、関係なくない?」

私が戸惑っている間に、ママ友はベビーカーの女性へじりじりと近づいていきます。

そして、その背に手を当てると、前へ前へと押し始めたのです。

「時間ありますよね、後ろに並んでくれませんか?」

女性は驚いた顔で振り返りました。

ベビーカーの中では、その子も不安そうに身をよじっています。

(信じられない。同じ子育て中じゃないの)

店員の一言

ざわつく列の空気を裂くように、開店準備をしていた店員が駆け寄ってきました。

「お客様、順番を守ってください」

はっきりとした声でした。押されていた女性をかばうように、店員は二人の間に立ちます。

「並んでいる順にご案内します。割り込みは、ほかのお客様のご迷惑になりますので」

ママ友の顔が、みるみる赤くなっていきました。

「わ、私はただ……」

言葉が続きません。周りに並んでいた客たちが、いっせいにママ友へ視線を向けました。その視線の重さに、彼女は一歩あとずさります。

近くの年配の女性が、小さく、けれどはっきりとうなずきました。

「順番くらい、守りましょうよ」

その一言で、形勢は決まりました。ママ友は口をぱくぱくさせたまま、何も言い返せません。

「…もういい。こんな店、来ないから」

捨て台詞を残して、彼女は真っ赤な顔のまま列を離れていきました。逃げるような足取りでした。

私は、押されていた女性に頭を下げました。

「本当に、すみませんでした」

「いえ…」

女性は疲れた顔で、それでもほっとしたように笑ってくれました。

開店を告げるチャイムが鳴り、列がようやく動き出します。

彼女はベビーカーを押して、静かに店の中へ入っていきました。

順番を守る、ただそれだけのことが、どれだけ人の心を守るのか。あの日を境に、私はあのママ友とすっかり距離を置くようになったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ