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ブラックな職場を変えるために必要なのは…猫!? 元社畜がブラック企業を癒やしで変えていく、猫コメディ【書評】

  • 2026.7.11

【漫画】本編を読む

連日働き詰めで、残業代も出ない。そんな会社で心身をすり減らしていたら、ある朝、突然、猫になっていた――。

そんな元社畜の日々を描くのが、『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話(モフ田くんの場合)』(清水めりぃ/KADOKAWA)。猫になってしまったことを上司に報告するも、「早く出社しろ」と言われた彼は、猫の姿のまま遅刻もせずに出社し、会社員としての日常を続けようとする。その健気さとシュールさに、思わず頬がゆるむ。

突然猫になってしまうなんて、「人生詰んだ」と思うべきなのか、それとも、「救い」と捉えるべきなのか。あまりにも突飛な状況なのに、読んでいるうちに「猫ならば会社を変えられるかも」と妙に期待してしまうのは私だけではないはずだ。

猫になっても、モフ田くんは仕事を投げ出さない。上司に驚かれ、同僚にビビられながらも、きちんと会社に通い、仕事をこなしていく。やがて会社にはモフ田くんの抜け毛対策としてコロコロが常備され、モフ田くん専用の昼寝ソファも準備される。猫になったモフ田くんは排除されるのではなく、社員たちに受け入れられ、ブラックだったはずの職場の空気が少しずつ変わっていくのがいい。

読めば読むほど、笑わされながらも、どこか本気で「ブラックな職場を変えるために必要なのは、何よりも猫なのでは」と思えてくる。疲れた心を、ふわっと猫の毛がなでていくような温かな一作だ。

文=アサトーミナミ

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