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貧乏ゆすりを注意された乗客「許せない!警察を呼んでくれ!」機内でのトラブルにCAが取った対応は…

  • 2026.7.20
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。グランドスタッフ3年、客室乗務員7年の勤務経験を持つ、ライターのマンゴーアレルギーです。

社内では「マンゴーアレルギーさんと一緒に乗務すると何かが起こるね」と冗談交じりに言われるほど、多くのイレギュラーを経験してきました。

夏休みを前に、旅行や帰省を予定している方も多いのではないでしょうか。実は客室乗務員の仕事は、機内サービスだけではありません。機内の安全を守る『保安要員』としての業務はもちろん、お客様同士のトラブルやクレーム対応も、大切な役割の一つです。

今回は、大型連休最終日で起きた、お客様同士の口論が警察対応にまで発展した出来事をご紹介します。きっかけは、多くの人が一度は目にしたことのある「貧乏ゆすり」でした。

大型連休最終日の機内で…言い争う50代男性

その日は悪天候の影響で出発が遅れ、搭乗ゲートも直前に変更。お客様にはバスで飛行機まで移動していただく状況でした。

さらに揺れが予想されたため、チーフパーサーはシートベルト着用サインが長く点灯することを事前に案内。離陸後もサインはなかなか消えず、私たちは限られた時間でどうサービスを行うかを考えながら待機していました。

ようやくサービス開始のアナウンスが流れ、私は前方客室へ向かいました。

「サービス時間が短い。手際よく進めよう。」

そう思いながら通路を歩いていると、前方座席で隣り合わせに座る50代の男性2人が激しく言い争っていました。私はすぐに駆け寄り、「どうかなさいましたか?」とお声掛けしました。

分かりやすくするため、「乗客A」「乗客B」とします。

乗客Aは腕を組んだまま黙っていましたが、乗客Bは「こいつが悪い!席を替えてくれ!」と興奮した様子。

事情を伺うと、発端は乗客Bの貧乏ゆすりでした。「昔からの癖で止められない」と話す乗客Bに対し、乗客Aが「少し控えてほしい」とお願い。注意されたことに腹を立てた乗客Bが逆上し、口論に発展したのです。

「警察を呼んでほしい」おさまらない怒り

周囲のお客様も異変に気付き始め、このままでは客室全体に影響が及びます。私はまず座席変更を考えました。

しかし機内はほぼ満席で、空席は最後方に一席だけ。移動先で新たなトラブルが起きる可能性も考え、一人で判断せずチーフへ相談しました。

チーフは乗客Bのお話を丁寧に聞き、移動先のお客様にも事情を説明した上で座席を変更しました。

しかし乗客Bは「(注意してきた)乗客Aが許せない。到着したら警察を呼んでほしい」と怒りが収まりません。

私はすぐに機長へ状況を報告し、到着空港で警察の待機と地上係員の対応を依頼しました。クレーム対応に時間を要したため、他のお客様へのサービスが十分に行えず、到着前にはお詫びのアナウンスも行いました。

後日会社から聞いたところ、到着後も口論は続き、一時は手が出そうになる場面もあり、最終的に警察対応となったそうです。

できる限りの対応はしましたが、他のお客様へ十分なサービスを提供できなかったことは今でも心残りです。

それでも降機の際、「対応お疲れさまでした。大変でしたね」と声を掛けてくださったお客様がいました。その一言に救われると同時に、私たちの対応は当事者だけでなく、周囲のお客様にも見られているのだと改めて実感しました。

正直、「貧乏ゆすり」がここまで大きなトラブルに発展するとは想像もしていませんでした。

しかし、お客様それぞれに事情や価値観があるからこそ、客室乗務員には冷静に状況を見極める判断力が求められます。この経験は、今でも私の接客の原点となっている忘れられない学びです。


ライター名: マンゴーアレルギー

グランドスタッフ3年、客室乗務員として7年、勤務した経験を持つ元航空業界スタッフ。現場では数々のイレギュラー対応を経験し、「イレギュラーの女王」と呼ばれたことも。航空業界での経験や双子の子育てで得た学びを生かし、思わず「なるほど」と感じてもらえるような体験談や、暮らしに役立つ情報をわかりやすくお届けします。


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