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酔った男に「無理やりキス」→ネット記事で6年前の性被害がフラッシュバック、重度PTSDから劇的回復【作者に聞く】

  • 2026.6.30
記憶から消えてなくならない。辛すぎるフラッシュバック 画像提供:三森みさ(@mimorimisa)
記憶から消えてなくならない。辛すぎるフラッシュバック 画像提供:三森みさ(@mimorimisa)

酔った勢いでキスされたり、股間を押し当てられたりした不快な経験。無理やり触られたトラウマを心に抱えていた三森みさ(@mimorimisa)さん。6年後、性被害のネットニュースを見て突然フラッシュバックが起き、以降PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状による体調不良が続いた。最新の心理療法で生きやすくなった経験を漫画にして広めたいと、現在クラウドファンディングを実施中だ。発症のきっかけを描いた漫画をX(旧Twitter)に投稿したところ、3万以上のいいねを集め話題となった。今回は、制作の経緯など詳しい話を三森さんに聞いた。

性被害にあってから6年後の話(1) 画像提供:三森みさ(@mimorimisa)
性被害にあってから6年後の話(1) 画像提供:三森みさ(@mimorimisa)
性被害にあってから6年後の話(2) 画像提供:三森みさ(@mimorimisa)
性被害にあってから6年後の話(2) 画像提供:三森みさ(@mimorimisa)
性被害にあってから6年後の話(3) 画像提供:三森みさ(@mimorimisa)
性被害にあってから6年後の話(3) 画像提供:三森みさ(@mimorimisa)

※本作には、性被害やPTSDの描写が含まれます。閲覧にはご注意ください。

※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

依存症とトラウマの密接な関係…「一生このまま」からの回復

『だらしない夫じゃなくて依存症でした』『母のお酒をやめさせたい』などの著者である三森さんは、自身の実体験をベースにアルコールやゲームなどの依存症啓発漫画を描き、大きな反響を呼んでいる。彼女自身、13歳でゲーム依存症になり、そこからあらゆる依存を転々としてきた。「今になって思えば、両親の別居で家族がバラバラになったトラウマがあり、フラッシュバックや悪夢をごまかすための依存症でした」と三森さんは振り返る。

26歳から治療を始め、依存の問題は激減したものの、根本的なトラウマは消えなかった。一生このままかと思っていたとき、臨床心理士のもとでトラウマ療法を受け、症状がかなり改善したという。「考え方を変える方法だけではなく、別のアプローチがあることも知ってもらえれば、苦しんでいる人の治療の選択肢が広がるだろうと思います」と、今回の漫画制作の動機を語る。

自身が体験した壮絶なフラッシュバックについては、「子どもの頃から当たり前のように経験していたので異常さに気づかなかったのですが、そのなかでもあんなに苦しいフラッシュバックは初めてでした。いろいろ積み重なって、重篤化してしまったんだろうなと思います」と明かした。

「自分の人生を回復させたい」偏見に苦しむ当事者たちへの思い

今後制作する漫画では、心療内科での診断を経て、専門機関でトラウマ療法に取り組む様子がメインとなる予定だ。ドラマ性よりも、身体へアプローチする心理療法が実際にどのようなものかを交えて描き、心理士監修のもとでトラウマに関する知識を解説するページも入れるという。

クラウドファンディングには想像以上の賛同が寄せられた。精神疾患や性被害はまだまだ偏見が多く、当事者が苦しみを抱え込みやすい現実がある。「応援していただいた分、いい作品に仕上げていきたいです」と三森さんは感謝を口にする。最後に、同じように苦しむ人へ向けて力強いメッセージを送ってくれた。

「犯罪被害に遭うことも病気にかかることも、とても理不尽で苦しいことです。自分の人生を立て直すことができるのは、最終的には自分自身の力です。充実した医療・環境は、それができるようになるまでの手助けでしかありません。どうか心の奥底にある『自分の人生を回復させたい』という気持ちと、苦しみの中を生き抜いている自分への敬意を、忘れないでほしいです」

過去に被害を知人に相談した際、「触られたくらいで」と軽くあしらわれ、自責の念に追い込まれた経験もある三森さん。漫画を通じて、PTSDの壮絶さや経験者にしかわからない苦しさが少しでも理解され、多くの人の回復の糸口になることが期待されている。

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取材協力:三森みさ(@mimorimisa)

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