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「いいご身分ね」15分前出勤のスタッフに放ったワンマン店長の“衝撃の一言”→明かされたアパレル業界の闇【作者に聞く】

  • 2026.6.30
家が近い人ほど遅刻しがちなのは社会人になってからもあるある!? ゆき蔵(@yuki_zo_08)
家が近い人ほど遅刻しがちなのは社会人になってからもあるある!? ゆき蔵(@yuki_zo_08)

「これって、違法じゃない?」と思ったときには、もう遅かった。アパレル業界に約10年身を置いた経験をもとに、実話ベースの漫画『女社会の知られざる闇。』を描くゆき蔵さん(@yuki_zo_08)。身バレ防止のフェイクは入れつつも、描かれるのは時代錯誤なパワハラ上司やクセの強すぎる顧客とのリアルなやり取りばかりだ。今回は、どの業界でも起こり得る「出勤時間」をめぐる理不尽なトラブルを紹介する。

女社会の知られざる闇。P036 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
女社会の知られざる闇。P036 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
女社会の知られざる闇。P037 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
女社会の知られざる闇。P037 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
店長の言う「普通」ってどの世界の「普通」なんだろうか? ゆき蔵(@yuki_zo_08)
店長の言う「普通」ってどの世界の「普通」なんだろうか? ゆき蔵(@yuki_zo_08)

異動先の店舗は、ゆき蔵さんの自宅から片道2時間弱。距離的にも時間に融通が利かず、自主的に毎日15分前には到着していた。だがある日、店長から「いいご身分ね。15分前出勤なんて」と嫌味を投げつけられる。「異動してきたばかりなら、普通は1時間前に来るべきでしょ?」と当然のように言い切られたのだ。

同僚も飲み込まれる無給の“暗黙ルール”

あとから同僚のキコちゃんが、「事前にお伝えしてなくてすみません」と小声で声をかけてきた。彼女も同じように無給の早出を強要されていたという。家が遠いゆき蔵さんにはそこまで求めないだろうと思い、あえて言わなかったそうだ。だが実際には、容赦なく同じルールが適用された。

早出そのものを依頼する行為が即パワハラに当たるわけではないが、給与を支払わずに強要するのは明確なコンプライアンス違反である。就業時間外の早出は時間外労働であり、通常の時給の1.25倍が支払われて然るべきだ。しかし、タイムカードは定時打刻を強いられていた。ゆき蔵さんは「毎日1時間前出勤が基本で、定時に出勤すると1日中嫌味を言われ続けました」と振り返る。退勤間際にもわざと仕事を振られ、その時間も店長によって抹消されるという徹底ぶりだった。

「傷の舐め合いはやめて」支配される売り場

さらに追い打ちをかけるように、ストック整理の方法を注意された際、キコちゃんが手伝おうとすると「そういう傷の舐め合い、やめてもらえる?」ときつい言葉が飛んだ。スタッフの自主性を尊重する店長も多いなか、この店長は真逆だった。「自分の城(売り場)によそ者のアイデアなんて必要なかったみたいです」とゆき蔵さんは語る。完璧なワンマン体制のもと、下のスタッフは合わせるしかなかった。

華やかに見えるアパレル業界の裏側で、静かに横行するサービス早出と理不尽な支配。『女社会の知られざる闇。』は、「あるある」で済ませてしまいがちな職場の闇を、確かな温度で読者に突きつけてくる。

取材協力:ゆき蔵

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