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同棲をはぐらかし続けた俺が→彼女には言えないまま、紙袋にこっそり詰め込んでいたもの

  • 2026.6.29
ハウコレ

彼女の誘いをはぐらかすたび、俺は申し訳なさでいっぱいでした。言葉より先に、同じ未来を見ていると証明したかったのです。最後に見た彼女の表情が、今も忘れられません。

メジャーを片手に、借りたばかりの部屋の窓の幅を測っていました。カーテンのサイズをひとつ間違えるだけで、用意してきたものが無駄になります。彼女に気づかれないように進めてきたこの部屋を、一日でも早く形にしたかったのです。

言えなかった本当の気持ち

彼女が「一緒に住まない?」と切り出すたびに、俺は「んー、まだいいかな」とごまかしていました。本当は、その言葉が何よりうれしかったのです。けれど、まだ何も整っていない部屋を見せるわけにはいきません。きちんと整えてから、いちばんいい形で渡したい。その思いだけで、口が重くなっていました。

紙袋が増えていったわけ

新しい部屋に置くものを、休みのたびに少しずつ買いそろえていました。彼女が好きそうな色のカーテン生地、二人で並んで使える大きさのランプ。どれにするか迷うほど、紙袋だけが俺の部屋の隅にたまっていきます。隠すのが下手で、彼女が来るたび、中を見られはしないかと気が気ではありませんでした。

部屋の隅に固まっていた紙袋は、ついに部屋の真ん中にある机の上にまで及ぶようになっていました。しかし、彼女にばれたくない一心で、紙袋について聞かれても「なんでもない」と言ってその場を収めていました。

「待ってほしい」としか言えなくて

とうとう彼女に、「私と住む気、ないんでしょ」と泣きそうな顔で言われました。違う、と叫びたいのに、まだ完成していない部屋のことは口にできません。出てきたのは「もう少しだけ待ってほしい」という、言い訳のような一言だけでした。その繰り返しが彼女を追いつめているのは、自分でもわかっていました。

そして...

彼女を部屋に連れて行ったとき、目を丸くしたあとに、少しだけ怒ったような表情が見えました。当然だと思います。黙って準備を進めるより、同じ気持ちでいると先に伝えるほうが、ずっと大事だったのです。だから俺は、彼女にまっすぐ向き合って、いちばん先に言うべきだった言葉を口にしました。「ごめん。一緒に住もう」。彼女の目から涙がこぼれて、何度もうなずいてくれました。次に大きな約束をするときは、何よりまず言葉にしようと決めました。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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