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彼女に誤って送った「好きだけどごめん」の、本当の宛先と理由

  • 2026.6.28
ハウコレ

送ったあとで、宛先の名前が違うことに気づきました。慌てて取り消そうとしても、彼女はもう読んだあとでした。送るつもりだった相手は、いつもの釣り仲間です。

消したのは、やましさからではなく

「ごめん、今の誤送信」

そう送り直しながら、俺は元の一行を消しました。やましいことがあったからではありません。あの言葉の続きを話せば、彼女に隠していた計画まで、たどり着かれてしまう気がしたのです。釣りの誘いを断り続けていた理由は、まったく別のところにありました。

聞かれても、答えをはぐらかした

「誰に送るつもりだったの」

彼女のその問いに、俺は「ほんとに何でもないから」とだけ答えました。本当のことを言えば驚かせてしまう、その一心でした。けれど、はぐらかすほどに、彼女の表情はかげっていきました。釣りの道具を出しておきながら誘いは断り、彼女には友人と会うとだけ伝えて出かける。行き先を濁していた俺を、彼女がどんな気持ちで見送っていたのか。今になって、ようやくわかります。

隠しきれずに、打ち明けた席で

行きつけのカフェで、彼女が「あのひとことが、ずっと引っかかってた」と切り出しました。コーヒーにほとんど口をつけていない彼女を前にして、これ以上隠す意味はないと思いました。

俺は「あれ、釣り仲間に送るつもりだったんだ」と明かしました。釣りは好きでも通えなかったこと、その分の時間とお金を別のことに回していたことを、ひとつずつ話していきました。釣りは好きだけど、しばらくは行けない。あの一行は、そんなつもりで仲間に送ったものでした。

そして...

二人で初めて出かけた場所への切符を、俺は鞄から取り出しました。本当は、これを渡してから全部を打ち明けるつもりでした。「好きだけどごめん」は、彼女に送るはずのなかった一行です。それでも、断り続けた週末のひとつひとつが、この切符につながっていたことだけは、伝えておきたいと思いました。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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