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どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説

  • 2026.6.28

「フェースを開いて、スタンスを左に向ける。カットに振って砂を爆発」で、脱出成功!これで満足してはいけません。

「狙いどおりに打つ」これができれば、もうバンカーは怖くない!

【状況1】ピンに届かせたい20ヤード

【ミスのパターン】開いたフェースがリキみで閉じて軌道の方向に打ち出される

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
苦手な理由はこれ!「肩のライン」=「スタンスのライン」=「軌道の方向」「フェースの向き」=「目標方向」

フェースを開いてカットに振るのは距離を出さない特殊な方法。飛ばそうとするとミスを招く。

開いて構えると「届かない」と感じて力が入る

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「届かない」と感じてフェースを閉じてしまい、左(軌道方向)に打ち出してしまった

「ピンに届かせたい」と思いがちなこの距離でよくありがちなのが、スタンスを左に向けてフェースを開いて構えること。

自分の目線から見た状態が①の写真ですが、それほどフェースが開いているようには感じません。しかしこれ、実はフェースがかなり開いています。

②の写真は体の正面を基準にフェースを見たもの。軌道に対してかなりフェースを開き、ロフトを寝かせていることがわかります。クラブを振る方向に対してこの状態までフェースを開くと「飛ばさないための特殊な打ち方」になります。

そのため飛距離が出ないと感じることで力が入り、フェースがかぶって左に出る、ダフるというミスが出ます。うまく打てても方向や距離感を合わせる感覚は出しづらいはずです。

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
①自分の目線で見た状態(×)

通常のアプローチとまったく違うアドレスと打ち方で方向や距離を合わせるのは困難だ

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
②体の正面を基準にフェースを見た場合(×)「リーディングエッジの方向」=「目標方向」スタンスのライン

足元に置いたスティックの向きが目標方向。この構えでその方向へ飛ばすのは難しい。

【克服の原則】スクエア&左足体重で構え目標方向へ振る

上体の傾きを変えず腰をほんの少し左に寄せるだけ

スタンス向きを通常のアプローチと同じにし、肩のラインもスタンス向きと揃え、目標に向かってインサイド・インで振りましょう。

フェースを開くことでソールのふくらみ(バンス)が出るので、砂に刺さらずボールを運べますが、サンドウエッジのようなロフトの大きな番手の場合、フェース面の向きはそれほど変わりはしません。

カギは、左足体重で構えること。ただし、腰を左にずらして左足に体重を多く乗せるだけです。上半身の傾きは変えないでください。この状態でインからヘッドを入れてボールの手前の砂にバンスをぶつける。これで真っすぐ打ち出せます。慣れれば距離感も出せるようになるでしょう。

左足体重を意識して上体が左に傾くのは間違い。鋭角にヘッドが入ってしまう。

距離が15〜20ヤードなら、ボールは左足カカトより少し内側。距離を出すなら右にずらす。

ロフトが大きいSWはリーディングエッジを右に向けても、フェースの面の向きは変わらない。

ソールがボールの手前の砂に当たり、ボールの下をくぐり抜けていく動きをイメージする。砂へのソールの当て方がカギ。

【状況2】バンカーが大きく距離がある

【ミスのパターン】体重移動で距離を出そうとするとヘッドが砂に入る位置がずれる

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
苦手な理由はこれ!「トップで右足に乗る」など体重移動すると、クラブの軌道にずれが出る

大きなバンカーで「飛距離を出さなくてはいけない」という状況の場合、飛距離を出そうと体が左右に動きがちです。体が動くことで、ソールが砂に入る位置が安定しなくなるため、距離感が狂ってしまいます。

【克服法】最下点を一定にするために左ヒザを動かさない

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
ダウンスイングをし始めてもまだ左足体重のまま。左ヒザの位置を変えない。

左足にかける重さを終始一定にする

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
アドレス(写真右)での体重配分を変えずにトップまで上げる

砂にヘッドが入る位置のブレをなくすため、体重配分を変えずにスイングしてください。左足にかけた重みを変えないで振るイメージです。

飛距離を出すため、ボールを真ん中寄りに置き、ロフトが立った状態でインパクトしましょう。手を左に出してしまうとハンドファーストになりすぎて刃が砂に刺さります。手の位置はいつもどおり左太モモの内側あたりにすると、適度なハンドファーストに。ヘッドは少し上から入りますが、ソールが使えます。

ボールの位置を右にずらすとロフトを立てて距離を出せる。

【状況3】エッジとピンが近い

【ミスのパターン】「止まる球=高い打ち出し」にしたくて早めにリリースしてダフる

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
苦手な理由はこれ!早くリリースしたハンドレイトの形のインパクトは、バンカーでは通用しない

打球を止めようとしたり、高く上げようとすると、ヘッドを早くリリースし、ロフトを寝かせてインパクトしようとしがちです。しかし、軌道の最下点が右にずれればダフって砂の抵抗を大きく受けてしまいます。

【克服法】右手首の角度をキープしロフトどおりに打つ

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
意識としては、右手首の角度をまったく変えずにインパクトする(左写真)右手首の角度を保つつもりでもボール位置が左なので自然に遠心力でヘッドが先に進む(右写真)

いつもと同じ手の位置でインパクトする

ボールを少し左に置きます。インパクトでの手の位置をいつもと同じにすると、ヘッドが走り、ハンドファーストの度合いがゆるくなる。球は少し高めに上がり、距離と転がりを抑えられます。

ここで大切なのは右手首の角度をキープする意識をもつこと。上半身の傾きを変えずに、左足に体重を乗せた重心位置と右手首の角度をキープする。こうすれば、ヘッドが砂に入る位置のズレを抑えられ、意図どおりの球が打てます。

上げたいとき、距離が必要ないときはボールを左に置き、フェースを開く。

【状況4】ピン奥には外せない状況

【ミスのパターン】飛びすぎが怖くてインパクトがゆるんでダフる

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
苦手な理由はこれ!ヘッドアップも「体の動きにゆるみが出た」ひとつの形。だからダフる

「砂の抵抗を受けるから、強く振らなければいけない」と考えながらも、意外と多くの人がスイング中に体軸からヘッドまでのテンションがゆるんでいます。とくに、オーバーしたくない状況でゆるみやすく、ダフる原因になります。

【克服法】「飛びすぎない」確信をもつためボールを左に置く

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
飛びすぎを防ぐため、ボール位置は左足の親指の前くらい。ヘッドがボールの手前に入る位置に重心と軸をセットする

左足体重+ハンドファーストをキープして振り抜く

ゆるまずに振るために大切なことは「飛びすぎない」という確信をもっておくことです。そのためにも「飛ばさないアドレス」を徹底しましょう。ボールは左に置き、フェースを開きます。さらに距離に応じて重心を低くするなどの対策を加えたら、あとはしっかり振り抜くことに集中してください。

ただし、左足体重は基本どおり。右手首の角度をキープする感覚をもつことも忘れないように。ヘッドが砂に入る位置を安定させることが何よりも大切だからです。

右手首の角度を保ったまま振り抜く。体をしっかり回すしかないため、ゆるまず振り抜ける。

【苦手徹底克服プログラム】「ソールの当て方」を学ぶため手の甲で水を叩く

どっちが正解?バンカーからダフらず脱出するコツをプロが解説
左足体重で構え、重心位置は動かさない。右手首の角度を変えずに振ることで、ヘッドの入る位置が安定する。基本的には、ネック寄りのソールの後ろ側を砂に当てる(左下写真)

「水を切る」でなく丸い波紋が広がるように打つ

バンカーショットで方向性と距離を合わせるために大切なことは「ヘッドが砂に入る位置を安定させること」です。そのためにも、左足体重で重心位置を変えずに振ること、右手首の角度を変えないことを徹底してください。

打球の飛び方を決めるのは、砂に対してのソールの当て方です。まずは砂に「ソールを当てる」感覚を覚えましょう。下の写真のように水面に対して手刀を差し込んで水を前に飛ばすだけではなく、手の甲を当てて周囲全体に水を散らす感覚です。

「どのようにソールを当てればどんな球になるか」という感覚を養っていくと、バンカーからの寄せのレベルが格段に上がっていきます。

浴槽で水面を叩く動作がバンカーショットの感覚に近い。水を切るのではなく手の甲で叩いて幅広く水しぶきを散らす。

いかがでしたか? 永松プロのレッスンをぜひ参考にしてください!

レッスン=永松宏之
●ながまつ・ひろゆき/1982年生まれ。AbemaTVツアー1勝(ISPS CHARITYチャレンジ)。2019年のQT55位でツアーに挑戦しながら指導(golfsport.jp) もしている。ゴルフスポート所属。

モデル/佐田健さん
ゴルフ歴25年。永松レッスンを受け始めて5年、目から落ちたうろこは十数枚に及ぶ。得意なパターにつなげるためのバンカーショットを学習中。

構成=長沢潤
写真=田中宏幸
協力=ブリストルヒル ゴルフクラブ

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