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藤井流星(WEST.)が語る舞台の魅力。「その場のアクシデントも含め、一瞬一瞬を楽しみたい」【sweet webインタビュー】

  • 2026.6.29

ドラマ&舞台化で話題になった『正しいロックバンドの作り方』、そこでタッグを組んだあの2人が、6年ぶりに再び♡ 主演 藤井流星×作・演出 西田征史で今回挑むのは、完全オリジナルのハートフルサスペンスコメディです。さてこの記事では、藤井流星さんがsweet webに初登場。今作『ROLL⦅CAKE⦆TIME』に対する想いや、役作り、さらには趣味に関することまで……幅広くお話を伺いました!

──2020年にドラマ&舞台化で話題となった『正しいロックバンドの作り方』以来、西田征史さん(作・演出)と6年ぶりのタッグを組んだ本作。藤井さんから西田さんに「コメディを書いてほしい」と投げかけて、今作が生まれたと伺っておりますが、そのあたりの経緯を詳しく教えていただけますでしょうか?

「また何かやりたいね」って話は、数年前からしていたんです。そこから西田さんがプロットを2~3つくらい考えてきてくれて。どういう方向性が面白いかなみたいな話をしていました。

──このお話が出ていたのは、藤井さんが2023年に出演された舞台『NOISES OFF(ノイゼズ・オフ)』より後だったんでしょうか?

漠然と「何か作りたいね」って話をしていたのは、『NOISES OFF』の前からです。だけど、ROLL⦅CAKE⦆TIMEが具体的になったのは、その後ですかね。西田さんもこの舞台を観に来てくださっていたんですが、「面白かった」と言っていただいたりして。いろんなタイミングが重なって、ROLL⦅CAKE⦆TIMEに繋がったと思います。

──西田さんと再びタッグを組みたいというお気持ちは、ずっとあったんですね。

『正しいロックバンドの作り方』のときは、ドラマの後に舞台だったので、既に役が出来上がっていたというか。西田さんとゼロから一緒に作品を作っていないなという気持ちがあったんです。だからこそもう一度ご一緒したいと思っていました。『正しいロックバンドの作り方』のときとプロセスが全然違うなと感じています。

──お二人の中で、コメディというジャンルは最初から決まっていたんでしょうか。

映像に関しては幅広いジャンルに触れるんですけど、舞台においては観るのも演じるのもコメディが大好きなんです。やっぱり観に来てくださった方のリアクションが一番分かりやすいのって、笑いじゃないですか。その反応を感じられるのが嬉しいので、自分の中で“舞台に出演するならコメディだな”っていう気持ちは、なんとなくあるかもしれないです。

──今回の脚本を読んだ感想はいかがですか?

改めて、西田さんの脚本=全部オリジナルというところにすごさを感じています。原作がないということで、観る側も演じる側も「どうなっていくんだろう?」っていうワクワク感がありますよね。特に初見で読むときは、新鮮で楽しいです。あと、西田さんの脚本で共通しているのが、伏線の巧妙さ。後半にかけて色々と繋がっていく感覚が、西田さんが手掛ける作品の一つの醍醐味だなと思います。そういう西田さんらしい軸がある中で、今作はほっこりできるのもポイントかなと。ハートフルサスペンスコメディと謳っていますが、最後はコメディらしく笑って終われる舞台になるんじゃないかなと思います。

──15年前に両親を交通事故で亡くした悲しみを抱えたまま、親から受け継いだロールケーキ専門店【くるん】を守り、弟と二人で懸命に生きてきた主人公・青柳敬治郎。今回演じる彼への第一印象についても、改めて伺いたいです。

標準語で演じますけど、ノリは意外と関西っぽいという印象です。バカもできるタイプですし、陽キャ寄りかなって。あとは弟に対する兄貴としての責任感や、頼りがいもしっかりあるタイプ。突っ走っちゃうこともあるけど、とにかく真っすぐで“すごくいいヤツ”、“すごくかっこいい兄ちゃん”って感じですね。すべて誰かのために動いていて、それ故に自己犠牲もできるタイプだと思います。

──藤井さんご自身との共通点はありますか?

性別は違いますが、僕にも妹がいるところ。一番上の兄という立場が同じなので、色々置き換えやすいなあって思います。ハートフルサスペンスコメディということで、シーンによって振り幅が大きいんですけど、役から外れすぎずに取り組めるように頑張りたいです。

──その振り幅をどのように表現したいか、具体的に考えていることなどはありますか?

舞台って観客側にリアルに伝わりやすいので、シーンとシーンの間でテンション感が変わりすぎないようにしたいとは思っています。実際、人が変わったんじゃないかってくらい緩急のあるシーンもあるんですけど、あくまで敬治郎の心境の変化に沿って、それを伝えられるように、違和感なくできたらなって。

いま、ドラマと舞台の魅せ方の違いを改めて感じているんですけど、舞台ならではの感触は久々です。動き方も含め、舞台らしさを追求していきたいなと思います。

──お話を伺っていて、模索中な部分もあるかと思うのですが、藤井さんが感じる舞台の魅力について、今一度伺いたいです。

リアクションを体感できるところが、舞台のいいところですね。生ものなので、ある意味ライブにも通ずるものがあるというか。その場のアクシデントも含め、“一瞬一瞬を楽しみたい!”と思っています。これは『NOISES OFF』のときの話になりますが、演出の森さんが本番映像を毎日チェックしてくれていたみたいなんです。そのときに「お前は俺がいない方がのびのびしていて楽しそうだな」と言われました(笑)。のびのびできる=楽しめているってことかなと思うので、今回もそういう空気感がお客さんに伝わるといいなと思います。

──役や演技の面で、気になっている共演者さんはいらっしゃいますか?

駿河(太郎)さん!僕が観ているドラマに出演していることが多くて。だからキャスト表が送られてきたとき「あの駿河さんだ!」ってなりましたね(笑)。ほかにも経験豊富な方々が多いので、一緒に作品を作りながら、色々学ばしていただけたら嬉しいです。

──チラシのビジュアルも拝見したのですが、意外性があるように感じました。甘いケーキに囲まれての撮影はいかがでしたか?

すごくカラフルでポップな雰囲気で……最近は、こういう空間で撮ることがなさすぎて、逆に面白かったです。作品を観ていただくと、どうしてこれだけポップなデザインにしているのか、その意図も分かるんじゃないかなと思うので、楽しみにしてもらえたらと思います。

──そもそも幼少期など、パティシエになりたいなと思ったことはありますか?

ないですね(笑)。料理もたまにしますけど、スイーツ作りはしたことないかもな……。お酒も飲むし、どちらかというと塩気のある料理のほうが好きなんです。甘い物が苦手というわけではなくて、最近だと静岡でライブをしたときの差し入れでいただいたプリンに感動しました。

──藤井さんが演じられる敬治郎は、親から受け継いだロールケーキ専門店を営んでいます。それになぞらえて、ご自身にとって長く守り続けたいものは何かありますか?もしくは、新しいものor古いものどちらに惹かれるかなど教えていただきたいです。

服や時計は、歴史を感じるものに惹かれがちです。あと、ここ1年くらいカメラにハマっていて、長く続けたい趣味になりつつありますね。(向井)康二の影響で、やっと僕もどっぷり沼に浸かっているな~って。ライブで使う映像を自分で撮りたいなと思ったり……1年後ぐらいに映像系の機材まで買っちゃいそうです。仕事にも活かせることなので、ものづくり系は好きかもしれないですね。

──ちなみに普段は何を撮られているんですか?

人を撮るのが好きです。贅沢にモデルさんを呼んで撮らせていただくこともしています。だけどつい、勘違いしちゃうんですよね。すごいのはモデルさんの力量なんですが、自分に撮影技術があるんじゃないかって錯覚してしまうことがあります……(笑)。康二も言っていたんですけど、「被写体が8割、残りが技術」なんだなと感じました。

──最後に改めて、見どころ含め、西田さんとのタッグで楽しみなことをお聞かせいただけると嬉しいです。

サスペンス要素も物語を進める上ですごく大事なところではあるのですが、コメディとしてしっかり笑ってもらえるように作りたいなって思っています。普段の自分は、あんまりはっちゃけた笑いの取り方をするタイプではないんですけど、この役どころはエネルギーを使った笑いみたいなものが取れるんじゃないかなという予感があります。舞台を観てくださっている方のなかには、演じている人間の素が透けて見える人もいると思うんです。そのギャップを感じてもらいながら、人がドタバタ動いている滑稽さを楽しんでもらえると嬉しいです。やっぱり生ものにおいて、一番分かりやすいリアクションは笑い。いろいろ試行錯誤して頑張りながら、皆さんに笑ってもらえるといいかなって思っています。

──ありがとうございました!


ROLL⦅CAKE⦆TIME

東京公演:2026年7月6日(月)~8月2日(日) 東京グローブ座
大阪公演:2026年8月7日(金)~8月11日(火・祝) 森ノ宮ピロティホール
福岡公演:2026年8月20日(木)~8月24日(月) キャナルシティ劇場

公式HP:https://rollcaketime.com/
公式X:@roll_cake_time


photo : HIROKO TSUBOI
text&edit : SUI KUROKAWA

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