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駅の行列で、視覚障がい者に「気をつけろ!」とキレる男性。「違うよ」大人たちをハッとさせたのは

  • 2026.6.27

筆者の知人Aさんが人気店に並んでいた時に遭遇した、ハッとしたエピソードをご紹介します。

画像: 駅の行列で、視覚障がい者に「気をつけろ!」とキレる男性。「違うよ」大人たちをハッとさせたのは

人気のスイーツを買いたい!

Aさんは、駅構内にある人気のスイーツショップに並んでいました。SNSで話題になった店で、Aさんも「今日は並んで買うぞ!」と意気込んでやってきたのです。

Aさん以外にもたくさんの人が並んでいました。常に人気の店ですが、その日も行列はどんどん伸びていき、気づけば点字ブロックの上まで人で埋まってしまいました。

並んでいる人たちはスイーツを買うことに夢中で、誰も点字ブロックの上に乗っていることに気づいていません。皆ただ自分の順番を待っているだけです。

そんな中、周囲の空気が一変する出来事が起きました。

行列に向かって歩いてきたのは

Aさんが行列に並んでしばらく経ったころ、白杖を持った視覚障がい者の人が点字ブロックを頼りに歩いてきました。

視覚障がい者にとってはいつも通り普通に歩いているだけですが、その進路は行列でふさがれています。行列には気づかないまま進んできました。

すると、行列に並んでいた男性が思わず大きな声で、

「危ねえな! 気をつけろ」

と言いました。

男性も行列に向かってくる人影にきっと驚いたのでしょう。でも、その場にいた人たちは「気をつけろ」と言われるべきなのは誰なのか、心苦しさを覚えました。

小さな女の子の大きな一言

凍り付いた場の雰囲気を、すっと和ませたのは、小さな女の子の声でした。

「違うよ。私たちがごめんなさいだよ。点字ブロックの上はふさいじゃいけないのに並んじゃってたんだもん」

女の子のまっすぐな一言に、その場にいた大人たちは、みんなハッと気づかされました。

流行りのスイーツがほしいという目的を達成するために、悪気はなくても点字ブロックの上をふさいでしまっていたのは、紛れもなくこちら側だったのです。

女の子の素直な一声が、大人の盲点を優しく気づかせてくれました。

優しさは特別なことじゃない

女の子の言葉をきっかけに、並んでいた人たちは自発的に点字ブロックの上から移動しました。

点字ブロックの上から人がいなくなると、白杖を持った人は安心した様子で進み、「ありがとう」と女の子の方を向いて声をかけてくれました。

その時の嬉しそうな表情が、Aさんはとても印象的で忘れられないと言います。

視覚障がい者へのサポートというと、何か特別なことをしなければいけないように思われるかもしれません。でも、本当はそうではなく、この女の子のように素直に声を上げるだけでもいい場合もあるのです。

今回は小さな女の子の一言が、その場にいた大人たちの視野を広げてくれました。何かに夢中になっているときこそ、周囲への思いやりを忘れない大人でありたいものです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

※本記事内の画像はイメージです。実在の人物・製品・ブランドとは関係ありません。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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