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「電気代がもったいない!」猛暑日に扇風機だけで過ごす74歳母…帰省した40代息子が取った“実家のエアコン”対策

  • 2026.8.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。お盆の帰省は、親の元気な顔を見られる貴重な機会です。

その一方で、久しぶりの実家だからこそ、暮らしぶりの変化に気づく場でもあります。今回は、猛暑日に冷房を使わず過ごす74歳の母と、心配した息子の実例を紹介します。

猛暑日の居間で回っていたのは扇風機だけ

Bさん(40代・会社員)は、妻子とお盆に帰省しました。実家は郊外の築35年の戸建てで、74歳の母が一人で暮らしています。到着した猛暑日の午後、居間のエアコンは止まり、扇風機だけが首を振っていました。

こもった熱気に驚いたBさんがスイッチを入れると、母が笑いながら言います。

「一人の時は扇風機で十分だから、エアコンは切ってたんだよね」

当たり前のように笑う母に、Bさんは不安を覚えました。

「住居が最多」の数字にも、母の答えは電気代

総務省消防庁のまとめでは、令和7年5〜9月の熱中症による救急搬送は10万510人で、調査を開始した平成20年以降で最多でした。年齢別では高齢者(満65歳以上)が57.1%、発生場所別では住居が38.1%と、いずれも区分の中で最も多くなっています。

家の中にいれば安心、という思い込みが通用しないことを示す数字です。Bさんがスマートフォンで数字を見せても、母は「でも、電気代が上がっているでしょう」と考えを変えません。

実家のエアコンは設置から15年を超え、省エネ性能は当時のままです。「電気代がかかる古い機械」という意識が母には強く、もったいなさが先に立って、暑い日でもつけない習慣になっていました。

弟と分担した買い替えと「つけっぱなし」の説明

Bさんは他県に住む弟に電話で相談し、費用を分担して省エネ性能の高い機種へ買い替えることにしました。母も、新しい機種なら電気代の負担が軽くなると聞いて受け入れています。

あわせてBさんは、こまめに消さないほうが安く済む場合があることも伝えました。エアコンは、室温と設定温度の差が大きい運転開始直後に最も電力を消費します。

ダイキンの検証でも、日中の30分程度の外出なら、こまめに消すより「つけっぱなし」のほうが電気代は安く済むという結果が出ています。暑くなってから入れ直すより、つけたままのほうが得なケースが多いのです。

就寝時も切らずに適切な温度を保つよう約束してから、Bさんは帰路につきました。高齢の親がエアコンを使わない背景には、母のような電気代への不安が隠れているのかもしれません。

「使って」と繰り返すより、目安の金額や公的な数字を一緒に確かめる形にすると、話が前へ進みやすくなります。また、設置から15年を超えるような古い機種は、省エネ性能の面でも今の機種に見劣りします。

親が電気代を気にしてエアコンを控えている様子なら、設置からの年数を確かめたうえで、買い替えも一緒に検討してみてください。

参考:
熱中症による救急搬送人員(令和7年5月〜9月確定値)(総務省消防庁)
mission5-1 夏のエアコンつけっぱなし検証(ダイキン工業)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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