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「うちでは請けられません」築18年の中古マンション、寝室エアコン交換で工事費だけ約8万円の“痛い出費”

  • 2026.8.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。中古マンションでは、前の所有者が残したエアコンをそのまま使える物件があります。

設備ごと引き継げるのはありがたい半面、古い機器はいつ壊れてもおかしくありません。今回は、寝室のエアコンの買い替えで、思わぬ費用がかかった事例を紹介します。

量販店の工事担当者が下見で告げたこと

Aさん(40代・会社員)夫婦は、築18年の中古マンションを購入して2年目です。リビング以外のエアコンは前所有者が残した15年物で、初夏のある日、寝室の1台から冷風が出なくなりました。

Aさんは家電量販店で工事費込み12万円ほどの機種に決めて、設置工事を申し込みました。ところが後日、下見に来た工事担当者は、壁と室外機まわりを確かめてこう告げます。

「配管が壁の中を通っています。この工事はうちでは請けられないので、専門の業者さんにお願いしていただく必要があります」

担当者はそのまま引き揚げ、工事は白紙に戻りました。

洗浄や壁の中の作業が絡む隠蔽配管の交換

室外機までの配管を壁や天井の中に通す施工は、隠蔽配管と呼ばれます。配管が外に見えず外観がすっきりする半面、交換時は既存の配管を洗浄して再利用できるかの見極めや、壁の中の作業が絡むのが難点です。

メーカーも交換工事は専門の業者への依頼を案内しており、機種によっては加湿用のホースを通せないなど選択の制約もあります。紹介された専門業者の見積もりは、配管の洗浄と部分的な交換、壁の点検口まわりの作業が加わり、工事費だけで約8万円でした。

機種代と合わせて20万円を超え、当初予算の2倍近くです。Aさん夫婦は配管を再利用できる機種に絞って発注し、取り付けは無事に完了しました。リビングの1台も同じ隠蔽配管と分かり、次の交換に備えて費用が確保できるよう準備を進めています。

内見では配管の通り方まで確認する

中古マンションの内見では、エアコンから室外機までの配管が外に見えるかを確かめてみてください。壁の中を通っているなら、交換時の費用増と機種の制約を資金計画に見込んでおくと慌てずに済みます。

隠蔽配管の交換は量販店で断られる場合があるため、依頼先はメーカー系や専門業者を含めて2社以上から見積もりを取りましょう。洗浄か交換か、壁の補修があるかという内訳まで確認すると、金額に差があっても公平に比較できます。

参考:隠ぺい配管のエアコン交換工事は可能?どこに頼めばいいの?(ダイキン工業)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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