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「同じ人がずっと平置きなのは不公平」8年使った区画を手放すことになった50代会社員の誤算

  • 2026.8.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。マンションの駐車場は、区画の場所や形式によって使い勝手に差が出ます。

条件の良い区画を確保できて、ひと安心という方も多いのではないでしょうか。今回は、入居以来使ってきた区画から、想定外の理由で移らざるをえなくなった事例を紹介します。

8年使った区画に届いた入替え抽選の通知

Bさん(50代・会社員)は、築20年・総戸数70戸のマンションに8年住んでいます。駐車場は平置きが10台と機械式が30台で、Bさんは入居時の申し込みで運良く平置き区画を確保できました。

買い物や通勤で車に乗るため、雨の日も待たずにすぐ出発できる平置き区画に大変満足していました。ところがある日、理事会から全戸に、駐車場の入替え抽選を実施するという通知が届きます。

使用細則(駐車場などの使い方を定めた細かいルール)には、3年ごとに希望者を募って抽選で入れ替える定めがもともとあります。しかし実際には長年、空きが出た順に補充するだけの運用がなされてきました。

「同じ人がずっと平置きなのは不公平」という声

通知に驚いたBさんは、顔見知りの理事に事情を尋ねました。

「実は、同じ人がずっと平置きなのは不公平だという意見が、何件も来ているんです」

理事はそう打ち明けました。機械式は出し入れのたびに装置を操作し、車が出てくるまで数分待ちます。雨の日は、装置の前で傘を差して順番を待つ人もいます。

入替えはもともと使用細則に定められたルールで、理事会はそれを実施するだけです。抽選の結果、Bさんの新しい区画は機械式の下段でした。車を出すたびに装置を操作して数分待つようになり、大雨の日は正直こたえます。

一方で、入替えの実施にあわせて、事前に平置きの使用料を機械式より高く設定し直す議案も総会に上程され、可決されました。使い勝手の差を、料金の差で埋める形です。

次の抽選は3年後です。Bさんはそれまで機械式を使いながら、次回の抽選で平置きを希望するつもりでいます。

選定方法と入替えの定めは使用細則で確認

入替え制を採り入れているマンションは、決して多くはありません。ただ、使用細則に定めがあれば、Bさんのように途中で区画が変わる可能性があります。入替え制は、条件の良い区画を早い者勝ちで独占させないための、公平を保つ仕組みでもあります。

購入や入居の際は、使用細則に駐車場の入替えの定めがあるかを確かめておきましょう。定めがある物件では、直近の実施時期と次の予定を仲介会社経由で管理会社に問い合わせると、入居してすぐ対象になる可能性まで含めて判断できます。

車を買い替えるときは、入替えで機械式に移る可能性も踏まえて、サイズや重量の制限まで見ておくと安心です。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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