1. トップ
  2. 住まい
  3. 「駐車場は近所で借りればいい」で買った駅徒歩3分→1年間続いた“徒歩15分・月3万円台”の誤算のワケ

「駐車場は近所で借りればいい」で買った駅徒歩3分→1年間続いた“徒歩15分・月3万円台”の誤算のワケ

  • 2026.7.26
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。駅近のマンションを買うとき、車をどうするかで悩む方は多いのではないでしょうか。

子育てや実家との行き来を考えると、車を手放せない家庭もあります。今回は、駅徒歩3分の新築マンションを購入したものの、駐車場の確保に苦労したBさん一家の事例を紹介します。

抽選に外れても「近所で借りればいい」と構えていた

Bさん(30代後半・会社員)は、妻と保育園児の3人家族です。毎朝の送迎と、電車では行きにくい妻の実家への月2回の往復で、車を日常的に使っています。

購入した新築マンションは駅徒歩3分・総戸数40戸で、敷地内駐車場は機械式の12台分だけでした。入居前の抽選に外れたものの、駅近だから駐車場は近所で借りればいいと、Bさんは軽く考えていました。

月極は軒並み満車、車庫証明の「2km」の壁

引き渡しの2か月前、Bさんは近隣で1か月単位で契約する月極駐車場を探し始めます。ところが、どこも満車で空きが見つかりません。問い合わせた駐車場の管理会社の返事も、厳しいものでした。

「今は空きがなく、空き待ちも10件以上入っています」

さらに壁になったのが、車の保管場所を確保していることを証明する車庫証明の要件です。保管場所は自宅から直線距離で2km以内と決まっており、探せる範囲はもともと限られていました。

ようやく確保できたのは、徒歩15分・月3万円台の割高な区画です。

徒歩15分の駐車場から始まった新生活

送迎の前に、まず駐車場まで15分歩く生活が始まりました。雨の日は子どもを送る前に親がぬれてしまい、駅徒歩3分の利便性を実感するどころではありません。

Bさんは入居後に敷地内駐車場の空き待ちに登録し、1年後の入れ替えでようやく敷地内に移ることができました。

駐車場は「あるか」ではなく「空いているか」

車を使う生活のまま駅近のマンションを買うなら、駐車場の状況は契約前に確かめておきたいところです。敷地内駐車場の台数と、抽選か先着かという割当方式を確認してみてください。中古マンションを検討する場合は、現在の空き待ちの人数もあわせて確認しておくと安心です。

近隣の月極は「あるか」ではなく「空いているか」が問題です。車庫証明の2km要件も踏まえ、電話や現地で実際に当たっておくと確実です。敷地内に空きが出たときの入れ替えルールは使用細則で決まっているため、空き待ち登録の仕組みもあわせて確認しておきましょう。

参考:保管場所(車庫)の要件と使用権原書面(警視庁)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ