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「マンションは大規模一択」SNSの声を気にせず18戸マンションを購入した40代男性→直面した“毎月の重い負担”

  • 2026.7.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社して以来、10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。SNSのマンション談義では、「買うなら大規模一択」という声をよく見かけます。

理由として挙げられるのは、ジムやゲストルームにコンシェルジュと、暮らしを彩る設備やサービスが充実している点です。もっとも、そうしたにぎわいを求めない人にとっては、ピンとこない話でもあります。

今回は、静かな住まいを望んで総戸数18戸の小規模マンションを選んだDさんが、住んでから管理費の重さに気づいた事例を紹介します。

静かに暮らしたくて選んだ総戸数18戸

Dさん(40代・単身の会社員)は、大勢でにぎわう共用施設や、コンシェルジュのようなサービスに魅力を感じないタイプです。人の出入りが多い大きな建物より、こぢんまりとした静かな住まいが性に合っていました。

選んだのは、駅から徒歩圏内にある、総戸数18戸の中古マンションです。購入の決め手は、駅からの近さと静けさでした。住み心地は期待どおりで、エレベーターの順番待ちも、掲示板にあふれる貼り紙もありません。

廊下で会えば会釈を交わす程度の、穏やかな毎日が始まりました。ただ、暮らしが落ち着いたころ、Dさんは毎月の管理費の負担が周辺相場に比べて思いのほか重いことに気づきます。調べてみると、同じエリアの似た広さの大規模マンションより、月1万円ほど高い水準でした。

少ない戸数で分け合う固定費

やがて大規模修繕の時期が近づくと、理事会では「積立金だけでは足りず一時金が要るかもしれない」という話も出ます。Dさんが管理会社に相談すると、担当者はこう説明しました。

「戸数が少ないぶん、どうしても1戸あたりの負担は大きくなりやすいんです」

管理を会社に任せる基本の料金や、法律で決められた設備点検の費用は、戸数が少なくてもゼロにはなりません。大規模なら数百戸で分けるそうした費用を、18戸で分け合う計算です。

その後、管理組合は委託の内容や清掃・点検の頻度を見直し、負担を少し抑えました。それでも、戸数という土台は変えられません。

管理費の月額まで確かめて選ぶ

静かに暮らせる小規模マンションは、それ自体はよい選択です。ただ、国土交通省の調査でも、規模の小さいマンションほど、1戸あたりの管理費は高い傾向があります。月々の負担が割高かどうかは、選ぶ段階で見落としやすいポイントです。

検討している物件があれば、管理費と修繕積立金の月額を、同じエリアのほかの物件と比較して確かめてみてください。長期修繕計画と積立金の残高まで見ておくと、将来の一時金の可能性も見通せます。

参考:令和5年度マンション総合調査結果〔概要編〕(国土交通省)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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