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「見慣れない子が何度も…」子どもの好奇心が引き金に…タワマンで40代Aさん一家に届いた"想定外の連絡"

  • 2026.7.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

タワーマンションを訪れた際「最上階からの景色を一度見てみたい」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。高層階ならではの眺望は、タワーマンションの魅力の一つです。

しかし、その好奇心から何気なく他の階へ行く行動が、住民同士の防犯意識が高いタワーマンションでは思わぬ誤解やトラブルにつながることがあります。

今日は、タワーマンションで暮らすご家族が、お子さんの「最上階を見てみたい」という好奇心をきっかけに、思わぬトラブルに巻き込まれてしまったエピソードをご紹介します。

「最上階を見てみたい」探検する子ども

私が3年前にマンションの購入をお手伝いしたのは、40代のAさんご家族です。お子さんの成長をきっかけに、防犯性の高いタワーマンションを購入しました。

近年のタワーマンションでは、エレベーターにキー認証(住民用の鍵やカードで認証する仕組み)が導入され、自分の居住階や共用施設のある階にしか行けない仕様も増えています。しかし、このマンションは住民であれば自由に各階へ移動できるタイプでした。

入居してしばらくしたある休日、お子さんが窓の外を眺めながら「最上階ってどんな景色なんだろう。一度見てみたい!」と言い出したそうです。

Aさん夫婦は家で荷ほどきや片付けをしており、お子さんは一人でエレベーターに乗って上の階へ向かいました。数分後には笑顔で戻ってきて、うれしそうに話していたそうです。

「すごく高かった!階によって景色が全然違ったよ」

廊下の窓から景色を眺めていただけで危険な様子もなく、マンションの外へ出たわけでもなかったことから、Aさん夫婦は「マンションの中だから大丈夫だろう」と特に気に留めませんでした。

しかしそれをきっかけに、お子さんは別の日にも一人でエレベーターに乗り、最上階だけでなくさまざまな階の共用廊下を歩いて景色を眺めることが習慣になっていったそうです。

「見慣れない子が何度も歩いている」と住民から連絡

数日後、管理会社へ一本の連絡が入りました。

「見慣れない子どもが何度もこの階を歩いています」「誰かの家を探しているように見えるので心配です」

実は、お子さんはエレベーターを降りると共用廊下を歩き、窓から景色を眺めたり、また別の階へ移動したりしていたそうです。その様子を、その階に住む住民が何度も目にしていました。

管理会社が防犯カメラを確認すると、お子さんが複数の階を行き来している様子が記録されていました。

後日、Aさんのもとへ管理会社から電話が入ります。

「お子さまが何度か他の階へ行かれているようです。住民の方から『見慣れない子どもが何度も歩いていて心配だ』というご連絡がありました。防犯上の確認が必要になることもありますので、ご家庭でもお声掛けをお願いいたします」

この電話をきっかけにAさんは、タワーマンションでは防犯カメラやオートロックだけでなく、住民同士がお互いを見守ることも防犯対策の一つになっていることを初めて実感したそうです。

防犯設備だけではなく「住民の目」もセキュリティだった

電話を切ったあとAさんは少し驚いた様子で、次のように話していました。

「マンションの住民だから、子どもが他の階へ行っても問題ないと思っていました」

しかし、タワーマンションでは、防犯カメラやオートロックだけで安全性が保たれているわけではありません。「普段見かけない人がいる」「何度も同じ階を歩いていて気になる」と、住民同士が感じた際に管理会社へ連絡することも、防犯対策の一つになっています。

そのため、子どもであっても用事のない階を繰り返し歩いていると「迷子なのではないか」「誰かを探しているのではないか」と住民が心配し、管理会社へ連絡が入ることがあります。また、マンションによっては、管理規約(マンションでの生活ルールを定めた決まり)や使用細則で、居住目的以外で他の階へ立ち入ることを制限しているケースも。

その日の夕方、Aさんはお子さんと向き合い、しっかりと伝えたそうです。

「みんなが安心して暮らせるように、自分の住んでいる階以外では遊ばないようにしようね」「他の階へ行くのは、用事があるときだけにしよう」

お子さんも素直にうなずき、それ以降、一人で他の階へ行くことはなくなりました。

タワーマンションでは子どもにも共用部のルールを伝えておきたい

タワーマンションは、多くの住民が共同で暮らす住まいです。見慣れない人が他の階を歩いていると、防犯上の観点から管理会社へ連絡が入ることも珍しくありません。

特に子どもがいるご家庭では、入居時に次のようなルールを共有・確認しておくと安心です。

  • 自分の住んでいる階以外では遊ばない
  • 用事がない階へ一人で行かない
  • エレベーターや共用廊下は遊び場ではないことを理解する
  • マンションごとの管理規約や使用細則を確認する

高いセキュリティを備えたタワーマンションほど、防犯カメラだけでなく住民同士の見守りによって安全な住環境が維持されています。家族全員で共用部のルールを共有しておくことが、防犯上の誤解や近隣トラブルを防ぐことにつながるでしょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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