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「気候変動はヒューマニティの危機」小林 悠さんが教育で伝えたいこと

  • 2026.6.24
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環境のことは気になるけれど、何ができるかわからず、モヤモヤしている人も多い。そんな思いにヒントをくれるのが、小林 悠さんの活動。小林さんは英語教育に携わりながら、さまざまな形で環境活動を行っている。

こばやしゆう●山梨県出身。青山学院大学大学院博士課程博士号(教育)取得。子どもの英語教育が専門。署名運動「#暑さの原因報道して」発起人。「かながわ脱炭素市民フォーラム」メンバー。教職者によるコミュニティ「Educators for Future Japan」設立。ジェーン・グドール・インスティテュート日本支部理事。 Hearst Owned

「2018年ごろから気候がおかしいと感じ始めました。5月に熱中症アラートが出たり、学校のプールの授業が暑すぎて中止になるという現象が起きていて」。そのころヨーロッパでは15歳のグレタ・トゥーンベリさんの単独ストライキがムーブメントを巻き起こしていた。「個人的にコンポストや再エネへの切り替えはしたものの、学校では英語を教えていただけ。そのことに罪悪感がありました」

気候変動が引き起こすヒューマニティの危機

夏休みに、自分にできることを考えた。「 “ゼロエミッションを実現する会”が各地にあることを知り、地元横浜でもグループを立ち上げたら、すぐに仲間が集まったんです」。その活動は「かながわ脱炭素市民フォーラム」で、県レベルに広がった。続いて、メディアに「#暑さの原因報道して」と訴える署名活動も実施。「猛暑は報じられても背景にある気候変動との関係は語られない。その問題意識からの活動でした」。結果、1万8000人以上の署名を集めた。「環境アクティビスト= “偏った思想”と見る方もいるので、初めは勇気がいりました」

ジェーン・グドール・インスティテュート(JGI)での活動。「JGIでジェーンさんの思想から学んだことはとても大きい。正しく恐れ、ポジティブに前に進むことの力強さを教えてくれました」 Hearst Owned

教師の仕事と並行してこうした活動を行うなかであらためて、教育の重要性を実感した。「気候変動が恐ろしいのは、環境の危機だけではありません。そこで生きる人々に、諦めや奪い合いの考え方が広まれば、戦争へとつながります。環境問題はヒューマニティの危機なんです」。そこで、次は環境問題を学び合う教育者のネットワーク「Educators for Future」を立ち上げた。

コミュニティマッピングゲームでは、架空の街をマッピングし、そこにある問題とリソースを洗い出し、アクションを考える。他者との対話を通して、ゲーム感覚で社会課題解決の思考プロセスを学ぶ。 Hearst Owned

この活動がきっかけで環境保護団体「ジェーン・グドール・インスティテュート(JGI)」日本支部に加わった小林さん。ここで扱うルーツ&シューツという環境及び人道プログラムをもとに、日本支部でコミュニティマッピングゲームを開発、それが教育現場と環境問題をつないでくれた。「小学校の探究学習の進め方を模索していた学校にとって、具体的な取り組みの好例だったんです。またこの数年でさらに温暖化や自然災害が進み、環境問題の認識が浸透したという現実もあります。

小林さん自身、活動するうえでコミュニケーションに変化が生まれていた。「当初は周りの人にも環境変化にも怒っていたんです。けれど自然には回復力があり、人間には英知があり、“再生”できると知って、周囲に対してもポジティブな働きかけができるようになりました」。たった一人で、身近なところから始めた活動は今、大きな波紋となって広がっている。

ELLE ACTIVE!(エル アクティブ)とは?

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あらゆる人をエンパワーし、より良い変化を共に創るエルのプラットフォーム。サステナビリティ、ジェンダー、働き方など未来のための情報とアクションを発信します。“あなたが見たい変化に、あなたがなる”ために。


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