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この輝く蕎麦を見てほしい。西野「手打蕎麦のたぐと」で五感を研ぎ澄ます【西区】

  • 2026.6.23

札幌屈指の有名店

札幌市西区西野。

ここに、平日だろうが昼過ぎだろうが、常におなかをすかせた客たちが列をなす蕎麦屋がある。

その名は「手打蕎麦のたぐと」。カフェと見紛うお洒落なログハウス風の店内に一歩足を踏み入れれば、そこは妥協なき蕎麦のワンダーランドであった。

出典:リビング札幌Web

鼻を研ぎ澄ませ!入店前から始まる五感の審査

店の入り口で、まず目に飛び込んでくるのが「香料強めのお客さまの入店お断り」の看板だ。一見、頑固親父の店かとおののくが、さにあらず。

すべては、職人が命を懸けて打つ蕎麦の、あまりにも繊細な香りを客に100%届けるための愛の結界である。

この門をくぐる日は、お気に入りの柔軟剤も香水も封印し、己の身一つ、天然自然の姿で挑むのが紳士淑女の暗黙のルールだ。

出典:リビング札幌Web

気がつけば50分。待ち時間を忘れさせるレトロ空間

平日のピークを外した昼過ぎ。それでも受付から配膳まではきっちり50分を要した。

しかし、不思議とイライラはしない。高い天井に温かみのある木製カウンター。

まるで純喫茶のような居心地の良さが、空腹によるトゲトゲした心を優しく丸めてくれる。

一人客でもタイミングが合えば、ゆったりとしたテーブル席に案内してくれる懐の深さも、ニクい演出である。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web

タイムラグの衝撃!2回に分けてやってくる主役

注文したのは名物「こしみずせいろ」。

ここで「たぐと流」の衝撃的なおもてなしを受ける。

なんと蕎麦が「2回に分けて」運ばれてくるのだ。

「伸びた蕎麦など食わせられん」という茹でたてへの執念。

最初に現れた更科蕎麦は、1本1本が芸術品のように白く、角が立ち、喉を通り抜ける快感が凄まじい。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web

箸が止まらない。小清水町産ごぼうチップ(きんぴら)の罠

このメニューの真の主役は、店主の友人が育てるオホーツク・小清水町産のごぼうだ。芸術的な極薄スライスで揚げられたそれは、まるで超高級な「ごぼうチップ」。

甘辛いタレとねぎ、白胡麻が絡み、かみしめるたび大地の旨味が爆発する。

京都の老舗「やげん堀」の一味唐辛子をピリッと効かせれば、もはや箸を止める術はない。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web
とり天もとりの主張がすごい

自転車乗りの悲劇。次回への「マグロ倍返し作戦」

この悪魔的なごぼうきんぴらを前に、喉から手が出るほど日本酒が欲しくなったが、今回は自転車のため無念の断念。

さらに、壁に貼られた「本まぐろ」の文字を胃袋の容量不足で見送るという、痛恨の極みも残した。

サラリとした蕎麦湯で余韻に浸りながら、次回の作戦を誓う。

次はあえて遠回りサイクリングを敢行し、極限の腹ペコ状態で「蕎麦フルサイズ+単品本まぐろ盛り」の暴挙に出てやる、と。

50分待つ価値は、間違いなくそこにある。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web
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