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【撮影は蕎麦のみ!】岩見沢「希林」で極太田舎蕎麦とモツの洪水に溺れた日

  • 2026.6.29

レジェンド店で、アレを食べる

北海道の初夏、ムシムシとした暑さが身体にまとわりつく日。

こんな日こそ、胃袋に強烈なエネルギーを注入したくなるものである。

目指すは、岩見沢大和地区に佇む「元祖もつそば希林」。

外観から漂うのは、美味い店特有の「ただ者ではないオーラ」だ。

今回は、乾いた五臓六腑に叩き込むべき、至高のローカルグルメをレポートする。

出典:リビング札幌Web

開店直後のカオスと、密やかなルール

油断してはならない。開店直後を狙って滑り込んだものの、店内はみるみるうちに席が埋まり、わずか20分で満席御礼となった。

券売機で食券を購入し、席へと着く。

ここで一つ、重要な注意点がある。店内は「撮影禁止」なのだ。

ただし、運ばれてきた「お蕎麦の画像のみ」は撮影が許可されている。

壁にズラリと並ぶ有名人のサイン色紙の数々は、この店の歴史と人気を無言で証明しているが、それらは己の目にしっかりと焼き付け、愛すべき一杯が届くのを静かに待つのがこの店の流儀である。

出典:リビング札幌Web

厨房と客席を支配する、ワンオペの超人

これだけの満席ラッシュを前にして、接客スペースを実質一人で切り盛りしているのが、キビキビとした店員さんである。

その動き、まさに縦横無尽。食券を受け取り、配膳をこなし、器を下げ、次なる客を案内する。

一切の無駄を削ぎ落とした小気味いい所作は、見ていて惚れ惚れするほど見事だ。

店が戦場と化しているのは一目瞭然なため、客たちも自然と「水やティッシュはセルフでスマートに」と、阿吽の呼吸で協力体制に入る。

食券制のためレジ会計の手間こそないが、この店員さんと客の優しい一体感こそが、名店の隠し味なのだろう。

店の前と横に駐車場あります、約8台

視覚を暴力的に刺激する「元祖もつそば」

現在、鶏肉高騰の波を受けて「お肉マシマシのダブル」が休止中なのは惜しまれるが、運ばれてきたノーマルの「元祖もつそば」を見て、その懸念は一瞬で吹き飛んだ。

撮影を許された唯一の対象であるその丼を、さっそくカメラに収める。

丼を覆い尽くすのは、キンカン、ハツ、砂肝といった様々な部位のモツたち。

ゴロゴロと惜しげもなく投入された肉の山から、濃厚な旨味がこれでもかとスープに溶け出している。

隣の席の常連らしき猛者は、この暑さの中でさらに辛そうな「地獄もつそば」をズルズルと豪快にすすっている。

その熱気につられ、こちらの食欲も限界突破だ。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web

出汁の暴力と、ムチムチの誘惑

箸で麺を持ち上げると、角の立った、色の濃い極太の手打ち田舎蕎麦が姿を現す。

口に運べば、想像を超えるムチムチとした強烈な噛みごたえ。噛むほどに力強い蕎麦の香りが鼻を抜ける。

そして特筆すべきは、その圧倒的なおつゆだ。

色は濃く、モツの脂のコクがガツンと効いているのに、不思議としょっぱくない。

塩気に頼るのではなく、出汁の「厚み」だけで飲ませる職人技。

極太麺の存在感に一切負けない、完璧なバランスのスープである。

出典:リビング札幌Web

脳がバグる完食の瞬間、そして札幌へ

気がつけば、最後の一滴まで汁を飲み干し、丼に刻まれた「北海道 岩見沢 希林」の文字とご対面していた。見事な完食である。

その瞬間、脳内でバグが発生した。「……もう一杯、食べたい」。

強烈な中毒性にやられ、胃袋のキャパシティを忘れておかわりを欲する脳。

しかし、いざ現実に立ち上がってみると、胃袋はパンパンで悲鳴を上げていた。

危うく欲望に負けて2杯目を注文し、店内で不動の置物になるところだった。

圧倒的なもつ蕎麦の余韻を車内に充満させながら、初夏の心地いい風を受けて札幌へと車を走らせる時間は、文字通り「至福」の一言に尽きるのである。

出典:リビング札幌Web
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