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グルマン温故知新:末広町〈天々蕎々 うめ庵〉クオリティの高さに唸る圧巻の天ぷらと蕎麦

  • 2025.11.4

天々蕎々 うめ庵(末広町)

クオリティの高さに唸る圧巻の天ぷらと蕎麦

天ぷらと蕎麦という最強コンビの店である。店主・梅澤崇さんは、35歳で天ぷらに目覚め、名人と謳われる〈みかわ是山居〉の早乙女哲哉さんの下へ。8年研鑚を積み、「免許皆伝」を授けられた。蕎麦は独学ながら、小学校5年生のときから打っていたという、これまたキャリア十分の腕前。

天ぷら
揚げたてを1品ずつ供される。本日のラインナップから、マキエビ、アスパラ、江戸前か対馬のアナゴ、そして、今や名物となっている徳島の特大シイタケ。超肉厚でジューシー。焦げる寸前まで揚げ込むのだという。嚙み締めるとアワビのような食感。天つゆは〈みかわ〉流。天ぷら、蕎麦、両コースの一品。
蕎麦コースの酒肴から
注目は、神田の蕎麦の名店〈眠庵〉の主・柳澤宙さん直伝の自家製豆腐「眠豆腐」(左上)。仕入れ先、機材、作り方まですべて教わった。ふわとろ。そして、1週間かけて煮込んだニシンに焼き味噌。蕎麦コースの一品。
せいろ蕎麦
「新蕎麦」にはこだわりがないという店主。会津在来を用いることが多いが、栃木、茨城、福井、北海道、埼玉産のことも。もちろん十割。蕎麦つゆは返しとだしの割合が同割という濃厚さ。天ぷら、蕎麦の両コースの一品。

料理は蕎麦コースと天ぷらコースの2種類のみ。蕎麦コースは、日本酒にもワインにも合う蕎麦がきや焼き味噌など酒肴5品に続いて、江戸前天ぷらのハイライトを味わえ、天ぷらコースでも、〈みかわ〉仕込みの江戸前天ぷらを次々頰張ったあとに蕎麦を堪能できる。

蕎麦は温・冷の2種類。揚げたてのかき揚げを熱々のかけ蕎麦にジュッと入れて天ぷら蕎麦に。冷たいせいろは、浅草の〈並木藪蕎麦〉よりも辛いくらいの辛口つゆで。デザートの甘味は、店主の妹・香織さんが立ててくれるお薄とともに。満足、満腹のパーフェクトなコースである。

店主・梅澤崇さん
師匠から学んだ天ぷらの技をさらに磨く。店主の揚げる姿が美しく、すでにベテランの風格あり。
カウンターのみの客席
カウンターのみの客席。

Information

天々蕎々 うめ庵

東京メトロ末広町駅4番出口から徒歩3分。2025年3月9日オープン。素材によって絶妙の揚げ加減で供される10品ほどの天ぷらと蕎麦2種を味わい尽くす天ぷらコース、丁寧に手をかけた季節野菜のお浸し、蕎麦がき、焼き味噌、ニシンの棒煮など蕎麦前が続き、天ぷらへと進む蕎麦コース。どちらも旨いに決まっている。

〈てんてんきょうきょう うめあん〉
住所:東京都文京区湯島3-10-10 吉澤・川辺ビル1F|地図
TEL:03-5817-8066
営:昼は12時、夜は18時30分~19時30分に入店
休:月曜夜・火曜休
¥:ビール1,000円~、日本酒1,000円~、ワインはグラス900円~。昼夜とも、蕎麦コース12,000円、天ぷらコース16,500円。
席:カウンター7席

*営業形態、営業時間等は変更になることがあります。

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