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メッセージを送る相手を間違えた僕。隠していた新しい部屋のことが、こんな形でばれかけた

  • 2026.6.22
ハウコレ

受け取り番号を控えておこうと、配送の通知をコピーしました。あとで自分用のメモに貼り付けるつもりだったのです。ところが手元の画面を見ると、その文面は彼女とのメッセージ画面に送られていました。やってしまった、と頭を抱えました。

驚かせたくて、内緒で借りた部屋

僕には、付き合って三年になる彼女がいます。お互い一人暮らしですが、最近になって、そろそろ一緒に暮らせたらと考えるようになりました。ただ、まっすぐ切り出すのは照れくさくて、僕は先に部屋を借りてしまうことにしたのです。

二人で住めそうな広さの部屋を見つけ、彼女には内緒で契約を済ませました。鍵を渡しながら「ここで一緒に暮らさない?」と伝える。そんな場面を何度も想像しては、一人で照れていました。

新しい部屋に置く小さな家具を注文し、配送先はその新居にしておきました。受け取りに行くつもりで、宅配ロッカーの番号を控えておこうとしたのです。

送る相手を間違えたメッセージ

その日、僕は自分専用のトーク画面に貼るはずだった文面を、彼女とのメッセージ画面にそのまま送ってしまったのです。

「宅配ロッカーにお荷物をお届けしました。受け取り番号は12番です」

気づいたときには、もう既読がついていました。ほどなくして、彼女から返信が来ます。

「これ、うちのマンションのロッカーじゃないよね?」

新居の建物の名前まで通知に入っていたことを思い出し、僕は焦りました。ここで本当のことを言えば、せっかくの驚かせる計画が台無しになってしまう。どう返せばいいのか迷い、少し時間を空けてから、こう打ってしまいました。

「ごめん、間違えた。気にしないで」

けれど彼女は引き下がりませんでした。

「間違えたって、誰に送るつもりだったの?」誰に、でもありません。ただの自分用のメモのつもりでした。でもそれを説明すれば、部屋のことまで話さなければなりません。僕はまた、はぐらかすような返事をしてしまいました。

「ほんとに何でもないから。今度ちゃんと話すよ」

不安にさせたかったわけじゃない

送信したあとで、彼女が今どんな気持ちでいるかを想像しました。身に覚えのない番号が届き、知らない建物の名前があって、問い詰めても気にしないでとしか返ってこない。これでは、よくない想像をするなと言うほうが無理です。

驚かせたいという僕の気持ちは、結局のところ自分本位なものでした。サプライズという言葉でごまかしていただけで、用意が整うまで黙っていられる自分に、どこか酔っていたのかもしれません。

そのせいで、いちばん安心させたい相手を、いちばん不安にさせてしまいました。画面の向こうで彼女が眠れずにいるかもしれない。そう思うと、計画も家具も、急にどうでもよくなりました。

そして...

翌日、僕は彼女に会いに行きました。隠しておくつもりだった鍵を手のひらにのせて、そのまま差し出します。

「実は、新しい部屋を借りたんだ」

そう打ち明けると、彼女はしばらく言葉を探すような顔をして、それから少しだけ笑いました。怒られても仕方がないと思っていたので、その表情に救われた気がしました。驚かせる計画は、こんな形であっけなく終わってしまいました。

それでも、よかったと思っています。秘密を守ることより、彼女を不安にさせないことのほうが、僕にはずっと大事だったからです。次に何かを伝えるときは、もったいぶらずに、自分の言葉でちゃんと話そう。そう決めて、僕は彼女と、新しい部屋へ向かいました。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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