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俳優・岡本多緒と考える「世界難民の日」。映画が教えてくれる、誰かの物語に耳を澄ますこと

  • 2026.6.20
ロッテルダム国際映画祭 マネージング・ディレクター/クレア・スチュワート、俳優・モデル・映画監督/岡本多緒さん、ファーストリテイリング 取締役 グループ上席執行役員/柳井康治 Hearst Owned

6月20日の「世界難民の日」を前に、「PEACE FOR ALL×難民映画基金 ショートフィルム特別上映会」が開催された。難民映画基金とは、避難を余儀なくされた映画制作者や、難民の経験を描く作家を支援する基金で、UNHCR親善大使のケイト・ブランシェットが2025年のロッテルダム国際映画祭で発表したもの。今回トークイベントに登壇したのが、俳優、モデル、映画監督として国際的に活躍する岡本多緒さん。

「一人一人のストーリーがより多くの人々に伝わることによってエンパシー(共感)が広がり、それが良い世界、優しい世界へとつながっていく」と強調した多緒さん Hearst Owned

カンヌ国際映画祭で日本人初の最優秀女優賞を受賞したことでも大きな注目を集める多緒さんが、この日語ったのは、難民としての背景を持つ家族の記憶、そして自身の監督作、映画『マイ・スウィート・パーラ』に込めた思いだった。華やかなキャリアの奥にある、個人的で切実なストーリーは、難民というテーマを「遠い世界のニュース」ではなく、私たち全員の想像力に触れるものだとあらためて実感させてくれた。

特別上映会では、難民映画基金の第1弾支援作品5作品のうち、2作品(『Rotation』と『Allies in Exile』)を上映。シリア・アレッポからまずトルコへ逃れ、その後イギリス・ロンドンの難民申請者向けホテルで暮らす監督本人と、親友であり映画制作者でもあるファディの日常を記録した、ハサン・カッタン監督によるドキュメンタリー作品『Allies in Exile』は、特別上映会前日にイギリスで行われた、「One World Media Awards」において難民報道賞を受賞している。

2026年10月26日(月)から開催される第39回東京国際映画祭では、5作品すべてのジャパンプレミア(日本初上映)を予定しているのでぜひチェックして。

「PEACE FOR ALL」と難民映画基金のコラボレーションによるチャリティTシャツ Hearst Owned

2022年6月から平和への願いをデザインに込めたTシャツを販売するチャリティプロジェクト「PEACE FOR ALL」を展開している「ユニクロ」。新たに難民映画基金もコラボレーターに加わり、映画監督たちが寄せた「平和」をテーマにした言葉がデザインされたTシャツが6月19日(金)より発売開始。このTシャツの売り上げによる利益は、難民映画基金への寄付につながる。

「世界難民の日」といっても私たちにできることは決して大きなことではないかもしれないけれど、ファッションや映画を入り口に、世界の声に耳を澄ますきっかけにしたい。

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