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「あんたには一円もやらない」姉だけひいきした祖母。だが、父から聞いた事実に言葉を失った

  • 2026.6.20
「あんたには一円もやらない」姉だけひいきした祖母。だが、父から聞いた事実に言葉を失った

姉とだけ違う扱い

祖母の家に行くたび、私は同じ言葉を聞かされて育った。

「あんたには一円もやらない」

姉には新しい服やおもちゃをぽんと買い与えるのに、私が同じものを欲しがると、決まって嫌味が返ってくる。

「お姉ちゃんは可愛げがあるけど、あんたはねえ」

修学旅行のときも、姉には多めのお小遣いを握らせ、私には何も渡さなかった。

理由は単純で、私が祖母より、亡くなる前の祖父に懐いていたからだ。

「じいさんにばっかりくっついて。私が気に入らないんでしょう」

そんな筋違いの理由で、孫の私が差別されていた。

私はずっと、自分だけが嫌われているのだと思い込んでいた。

葬儀で漏れた本音

祖父が亡くなり、親族が集まった葬儀の日。

受付の片隅で、父が叔母と低い声で話しているのが聞こえた。

「あの人は俺たち兄弟も差別してたんだ」

私は思わず、足を止めた。父の口から出たのは、自分の母親への、静かな告発だった。

「兄さんと妹だけ可愛がって、俺と姉さんは昔からずっと邪険にされてきた」

差別されていたのは、孫の私だけではなかった。父も、そして父の姉である伯母も、祖母から同じ仕打ちを受けて育っていたのだ。可愛がられていたのは、父の兄と妹だけだったという。

「子どもの頃、姉さんと俺だけ正月のお年玉が薄かったんだ。今思えば、お前への仕打ちと同じだよ」

「だからお前が冷たくされてたのも、最初から分かってた。あの人はそういう人なんだ」

父は私の頭に手を置いて、ぽつりと言った。

長年ひとりで抱えていた重荷が、その手のひらの温もりでほどけていくようだった。自分が悪いからではなかったのだ。

残された人の末路

葬儀のあと、親族たちの本音が次々と表に出てきた。

「正直、あの母さんとはもう関わりたくない」

父を含め、息子も娘も全員が、祖母を心の底で嫌っていた。

可愛がられていたはずの伯父や叔母でさえ、葬儀の段取りを押しつけられて愛想を尽かしていた。

「お母さん、これからどうするの。誰も面倒なんて見ないよ」

娘である叔母にそう言い放たれ、祖母は気色ばんで言い返そうとした。

だが、その場にいた誰ひとりとして、味方になる者はいなかった。

見渡した先で全員に目を逸らされ、祖母はようやく言葉を飲み込んだ。

性格がきつく、近所付き合いも続かず、友人もいない。差別を続けた相手に、最後まで囲まれていたのは皮肉なほどの孤独だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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