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子どもでも帯状疱疹になるの?対策についてクリニック副院長澤口先生にお伺いしました

  • 2026.6.19

知り合いのお子さんが帯状疱疹にかかったけど、子どもでもかかるものなの?うちの子がかからないようにするには、どんなことに注意したらいい?家庭内で気を付けたほうがいいことは?そんな疑問について、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック副院長の澤口悠先生にお話を伺いました。

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帯状疱疹ってどんな病気?

「帯状疱疹」と聞くと、高齢の方がかかる病気というイメージを持つ方が多いかもしれません。たしかに帯状疱疹は50歳以上で増えやすい病気ですが、実は子どもを育てているご家庭にも関係があります。なぜなら、帯状疱疹の原因は「水ぼうそう」と同じウイルスだからです。
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となる「水痘・帯状疱疹ウイルス」が、体の中で再び活動を始めることで起こります。一度水ぼうそうにかかると、症状が治ったあともウイルスは完全に体から消えるわけではなく、神経の近くに静かに潜んでいます。そして、加齢や疲労、睡眠不足、強いストレス、病気、免疫力の低下などをきっかけに再び動き出すと、帯状疱疹として症状が出ます。

典型的な症状は、体の左右どちらか一方に出るピリピリ、チクチク、ズキズキとした痛みです。その後、赤い発疹や小さな水ぶくれが帯のように集まって出てきます。胸から背中、お腹、顔、頭などに出ることが多く、「最初は筋肉痛や肩こりかと思った」「虫刺されだと思っていた」という方も少なくありません。皮膚の症状より先に痛みだけが出ることもあるため、初期は気づきにくい病気です。

帯状疱疹とヘルペスの違い

「帯状疱疹とヘルペスは違うのですか?」という質問もよくあります。どちらもヘルペスウイルスの仲間による病気ですが、原因となるウイルスが異なります。
口唇ヘルペスや性器ヘルペスは主に単純ヘルペスウイルスが原因です。一方、帯状疱疹は水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが原因です。見た目だけで完全に区別するのは難しいこともありますが、帯状疱疹は基本的に「体の片側に」「神経に沿って」「痛みを伴う水ぶくれが帯状に出る」ことが特徴です。

帯状疱疹は子どもでも要注意

では、帯状疱疹は子どもでもかかるのでしょうか。頻度は高くありませんが、子どもでも帯状疱疹になることはあります。特に過去に水ぼうそうにかかったことがある子、または水痘ワクチンを受けたことがある子では、体内に入ったウイルスが後に再活性化する可能性があります。ただし、水痘ワクチンを受けている子どもは、自然に水ぼうそうにかかった子どもと比べて帯状疱疹のリスクが低いとされています。子どもの帯状疱疹は大人に比べて軽く済むこともありますが、痛みが強い場合や顔・目の周りに出た場合は早めの受診が必要です。

ご家庭で特に注意したいのは、「帯状疱疹そのものがうつる」というより、「水ぼうそうにかかったことがない人や水痘ワクチンを受けていない人に、水ぼうそうとしてうつることがある」という点です。
帯状疱疹の水ぶくれの中にはウイルスが含まれています。そのため、水ぶくれが乾いてかさぶたになるまでは、乳幼児、妊婦さん、免疫力が低下している方、水ぼうそうにかかったことがなくワクチン未接種の方との接触には注意が必要です。発疹はガーゼや衣類で覆い、タオルの共用は避け、手洗いをこまめに行いましょう。

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帯状疱疹は早めの受診が大切

帯状疱疹になった場合、できるだけ早く皮膚科を受診することが大切です。治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。特に発疹が出てから3日以内、つまり72時間以内に治療を開始できると、症状の悪化を抑えやすく、痛みが長引くリスクを減らすことが期待できます。痛みが強い場合には鎮痛薬を併用します。自己判断で市販の塗り薬だけで様子を見ると、治療開始が遅れてしまうことがあります。

また、帯状疱疹で知っておきたい合併症に「帯状疱疹後神経痛」があります。これは、皮膚の発疹が治ったあとも痛みが長く残る状態です。服が触れるだけで痛い、夜眠れない、家事や仕事に支障が出るほどつらい、ということもあります。年齢が高いほど起こりやすいとされますが、若い方でもゼロではありません。だからこそ、早めの受診と適切な治療が重要です。

帯状疱疹の予防

予防としては、まず子どもでは水痘ワクチンをスケジュール通りに受けることが大切です。水ぼうそうを予防するだけでなく、将来的な帯状疱疹のリスクを下げることにもつながります。大人では帯状疱疹ワクチンがあります。日本でも2025年度から帯状疱疹ワクチンの定期接種が始まり、主に65歳の方などが対象になっています。対象年齢や助成の有無は自治体によって異なる場合があるため、気になる方はお住まいの自治体や医療機関に確認するとよいでしょう。

日常生活では、睡眠不足や過労、強いストレスをため込まないことも大切です。もちろん、生活を整えれば必ず防げるという病気ではありませんが、免疫のバランスを保つことは予防の一助になります。忙しい子育て世代では、つい自分の体調を後回しにしがちです。しかし、「片側だけがピリピリ痛い」「赤い発疹や水ぶくれが出てきた」「痛みを伴う発疹が広がっている」といった症状があれば、我慢せず早めに受診してください。

帯状疱疹は、早く気づいて早く治療することで、つらい痛みや後遺症を減らせる可能性があります。そして、ご家族の中に乳幼児や妊婦さん、免疫力が低下している方がいる場合には、周囲への配慮も大切です。水ぼうそうと帯状疱疹は別々の病気に見えて、実は同じウイルスが関係しています。ご家庭で正しく知っておくことが、家族みんなを守る第一歩になります。

※記事作成後、ファクトチェックにAIを使用しています。

執筆者

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澤口悠
澤口悠

豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック副院長

関西医科大学を卒業後、関西医科大学病院や埼玉医科大学病院にて形成外科医として研鑽を積み、形成外科専門医を取得。
都内皮膚科クリニックにも勤務し、形成外科疾患のみならず、皮膚科疾患の診療も行う。大手美容クリニックにも分院長として勤務し、現在豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック副院長。

保険診療、自費診療問わず、皮膚全般の悩みや美容医療に携わっており、脂肪吸引のスペシャリストとして数々のメディアにも出演。

無理に施術を勧めるわけではなく、現在の悩みや状態、年齢に適した様々な治療選択肢を提案し、患者さん自身が納得して頂いた上で満足度の高い治療を提供することをモットーとしている。

豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック

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