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オマージュ、それとも上書き? カミラ王妃がダイアナ妃とそっくりだった瞬間5選

  • 2026.6.15
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チャールズ国王をめぐる永遠のライバルとして語られてきた、ダイアナ妃とカミラ王妃。2人の確執は、今なお英王室史の中でもっともセンセーショナルな物語のひとつだ。しかし近年では公務に臨むカミラ妃の姿には、どこかダイアナ妃を思わせる瞬間が増えている。既視感を呼ぶファッションから、慈善活動の取り組み、一般市民と自然に言葉を交わす柔らかな距離感まで、カミラ王妃の巧みな“ダイアナ妃戦略”を見てみよう。

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ダイアナファッションをアップデート、あるいは完コピ

親しみやすさとメッセージ性を両立した装いで、その後の王室ファッションに多大な影響を与えたダイアナ妃。 現代ロイヤルがダイアナ妃のスタイルを参照すること自体は珍しくないが、カミラ王妃の場合、そのそっくりぶりがたびたび話題になる。

なかでも注目を集めたのが、2016年のウィンブルドン。カミラ王妃は、モノクロのポルカドットワンピースに白ジャケットを合わせた姿で登場したが、そのスタイルが、1993年にダイアナ妃が見せたコーディネートと驚くほど酷似していると報じられた。

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ほかにも話題となったのが、2016年のロイヤル・バラエティ・パフォーマンスでのカミラ王妃の装い。赤いレースガウンは、1984年にロンドン・シティ・バレエを鑑賞した際のダイアナ妃のルックを思わせる。 金髪をボリュームのある外巻きにしたヘアスタイルやアクセサリー使いも含め、まるで双子ファッションのよう。

Karwai Tang / Getty Images

ダイアナ妃のためにデザインされたハンドバッグを愛用

先日行われたピーター・フィリップとハリエット・スパーリングの結婚式に、ベージュの“レディ ディオール” バッグを携えて登場し話題になったカミラ妃。

Chris Jackson / Getty Images

実はカミラ妃はこのバッグを以前から愛用。白のバージョンも所有していることが知られている。

写真/2025年のロイヤルアスコットでは白の“レディ ディオール”を披露。

Antony Jones / Getty Images

“レディ ディオール” は、1995年、発売前にダイアナ妃へ贈られたことをきっかけに広く知られるようになった「ディオール」のカナージュ柄のバッグ。このバッグを大変気に入ったダイアナ妃はその後ネイビーブルー版も自ら注文。1996年には「レディ・ダイアナ」と呼ばれていた妃への敬意を込めて正式に“レディ ディオール”と名付けられたとされている。

王室のファッションメッセージは決して偶然ではなく、時には言葉より雄弁だ。ダイアナ妃を象徴するアイテムの一つともいえるこのバッグをカミラ妃が持つことは、公の場における元妃への控えめなオマージュであると見る向きもある。

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戴冠式のガウンに込められた、さりげないダイアナ妃とのつながり

2023年の戴冠式でカミラ王妃が着用したアイボリーのガウンには、ダイアナ妃との意外な接点が。ガウンの製作を手掛けたデザイナーのブルース・オールドフィールドは、1980年代からダイアナ妃のお気に入りとして知られ、数々の印象的なドレスを手がけた人物なのだ。

戴冠式という人生最大の舞台で、ダイアナ妃と縁の深いデザイナーを起用したカミラ王妃。これもまた、彼女流のオマージュなのかもしれない。

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1983年、カナダのセントジョンで行われた晩餐会で、ブルース・オールドフィールドがデザインしたドレスを着用したダイアナ妃。

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影に隠れた問題に焦点を当てた慈善活動

カミラ妃は長年にわたりレイプや性的虐待、DVの被害者支援団体を後援し、被害者本人や支援者、捜査関係者らと対話を重ねてきた。国内だけでなく、紛争下での性暴力やコソボ紛争の被害女性たちにも関心を寄せており、この分野は現在のカミラ妃を代表するライフワークとなっている。

写真/2026年2月、史上最悪のレイプ事件からのサバイバー、ジゼル・ぺリコ(右)と面会したカミラ妃。

Anwar Hussein / Getty Images

王室専門家は、カミラ王妃とダイアナ妃の慈善活動には実は大きな共通点があると指摘している。ダイアナ妃はエイズ患者支援など、当時はタブー視されていた社会問題に光を当てたことで知られる。ITVニュースの王室担当編集者クリス・シップは、「ダイアナ妃の先駆的な取り組みと、カミラ王妃の慈善活動には共通点があります。なぜなら、それらはともに長年影に隠されてきた問題だからです」と分析している。

取り組むテーマこそ異なるものの、見過ごされてきた社会問題を議論の最前線へ押し上げ、支援を必要とする人々に直接会い、王室の注目度を活用してその声を社会へ届ける。それこそが、ダイアナ妃からカミラ王妃へと受け継がれているロイヤルとしての慈善活動のあり方なのだ。

写真/1987年、英ミドルセックス病院でエイズ患者と握手を交わすダイアナ妃。

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公務中の距離感もダイアナ妃スタイルに?

2026年1月、がん患者支援団体「マギーズ」を訪問したカミラ王妃は、出迎えた元スパイス・ガールズのジェリ・ハリウェルから、お辞儀ではなくハグとキスで歓迎された。このジェリ・ハリウェルの振る舞いは本来ならプロトコル違反ともいえるものだが、カミラ王妃は驚いた様子を見せることなく、笑顔で自然に応じる姿が話題になった。

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かつての英国王室では、王族と一般人の間には明確な距離感が存在していた。しかし、その空気を大きく変えたのがダイアナ妃だ。握手だけでなく、自らハグを交わし、相手と同じ目線で会話する親密なコミュニケーションは、親しみやすい王室の象徴として世界中に強い印象を残した。近年のカミラ王妃もまた、人々との距離の近さを感じさせる“共感型ロイヤル”な場面が増えている。

写真/1983年のニュージーランド訪問で、出迎えたマオリ族の女性と伝統的な挨拶を交わすダイアナ妃。

Tim Graham / Getty Images

イギリス王室の新たなスタンダードを作り上げたダイアナ妃と、それを継承するカミラ妃

一般市民との近い距離感や感情を感じさせるコミュニケーション、 社会課題に踏み込む慈善活動、親しみやすさを意識したファッションや振る舞い。いまや英国王室に欠かせないこうした要素は、もともとダイアナ妃が切り開いたものだった。

カミラ王妃はダイアナ妃を模倣しているというより、ダイアナ妃の築いた新たな、望ましいロイヤル像に自然適応している―――そう捉えるほうが近いのかもしれない。

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