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【北九州市門司区】アートの新地平へ「名曲喫茶ねこ」5/18オープン!

  • 2026.6.12

しゃべってはいけない「名曲喫茶ねこ」

こんにちは!リビングふくおか・北九州Web地域特派員のtokimekiのiroです。

最近は四季の変化をを味わいにくくなっている日本ですが、だからこそ梅雨も夏もそれぞれの季節らしさを楽しみたいものです!

今日は、私がオープンを心待ちにしていた「名曲喫茶ねこ」をご紹介します。

きっと、この記事を読み終える頃には、皆さんも「名曲喫茶ねこ」に足を運ばずにはいられなくなっているはずです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「名曲喫茶ねこ」誕生!

「名曲喫茶ねこ」は、北九州市民に愛される、通称「門司赤煉瓦プレイス」内、「旧門司麦酒煉瓦館」(旧サッポロビール九州工場)の1階にあります。

この建物は、大正2(1913)年に帝国麦酒株式会社として建設され、国の有形文化財にも登録されている、歴史ある建築物で、2026年5月18日、新しい「文化の発信拠点」として生まれ変わりました。

「ここは何ができるのだろう」とずっと気になっていたので、オープンしたと聞き、嬉しくて飛んで行きました!

この美しい建物の中に入れるなんて、ワクワクします!早速扉を開けて中に入ります。

築113年、国の有形文化財へ向かいます
入口から歴史を感じる雰囲気があります
館内の説明が書いてあります。2階はオーナーの木寺一路さんのフォトスタジオ「FU.(エフユー)」です!

しゃべってはいけない音楽空間「名曲喫茶ねこ」へ期待の一歩

店内に入ると、カウンターがあり、しゃべってはいけない音楽空間「名曲喫茶ねこ」と、思う存分おしゃべりを楽しめる「集会所ことり」(時間制限なし)を選べます。

「名曲喫茶ねこ」は、90分ワンオーダー制で、Aコース:アルコールなし(2200円/お菓子・甘味など付き)とBコース:アルコールが選べる(2750円/スナック付き)です。

私は迷わずAコース:アルコールなしを選びました!

店内のカウンターでは優しい受付の方が丁寧に説明してくれます
このカーテンの向こう側に待っているものとは!?
入口のドアに書かれたメッセージは、きっとあの人からのもの

「黒田征太郎氏の未発表壁画」は圧巻!見て・聞いて・五感を超えて第六感で感じるアート空間

この空間には、世界で活躍され、87歳となった今も門司を拠点に活動されている画家・イラストレーターの黒田征太郎氏の未発表壁画があります!それも特大の壁画。北九州市民の宝、黒田氏の作品を前に感激で鳥肌が立ちました!室内を見渡すと「絵画」や「写真」はそれぞれが独自の個性を持ちながらも、お互い尊重しあうように、全体として調和を作り出しています。

名曲喫茶の真骨頂、「音」の楽しみ方ですが、クラシックを中心に最高峰の音響機器で、「音」にこだわりぬいた空間です。スピーカーは3対6機、その個性を活かした空間を存分に楽しめる高音質の音響が響き、まさに没入できる豊かな時間を過ごせます。

この場所では、視覚・触覚・味覚・嗅覚・聴覚の五感以外の、第六感が働く感じがします。

入口からすぐのところに、黒田征太郎氏の未発表壁画が見えました
こんな鮮やかな色彩の大きな作品は初めて見ました
オリジナルマグカップに日本茶とお菓子が添えられて、運ばれました。クラシックの音色がマントを纏ったように体を包み、考える間もなくアートの世界に没入しました

後日、オーナーの木寺一路さんとマネージャーの藤原ゆき枝さんに話を聞きました

この歴史ある場所で、素晴らしいアート体験ができる「名曲喫茶ねこ」について、話を聞きました。

オーナーの木寺さんは長年、黒田氏と親交があり(共にベルリンの”ピカドンプロジェクト”で活動など)、この未発表の大作を展示する運びとなったそうです。

木寺さんは黒田氏の絵について、「鳥を中心に、左右の人物がそれぞれ鳥の羽と嘴(くちばし)を持っています。言葉の通じないふたりの人間が、鳥という存在を介して対話を試みているようにも見えます。(アートの解釈は自由です)」と話します。

また、このように輝度を落とした空間で、「絵画」や「写真」や「音」を中心とした空間づくりについてどのような想いがあったのかについて、木寺さんは、「デジタル時代になり、ネット上で流れ続ける情報が氾濫して、どれが良いものでどれが悪いものなのか、また、どれが正しくてどれが間違いなのか分かりにくい時代になって、みんな疲弊していると感じます。それから脱却するには、まず自分と向き合い、自分がどう感じるか、思考を整理する時間が大事だと感じます」と話しました。

店作りのコンセプトについては、「人には、陰陽・光と影・明と暗・白と黒、明るい部分があれば闇の部分もあります。相反するものは、互いがなければ成立しません。日常の中で忘れている己に問う、また、自分を研ぎ澄ましたり、リセットする場所を提供したいと考えました。」と木寺さん。

この想いから誕生したのが、暗い喫茶「ねこ」と明るい集会所「ことり」です。私も最近感じていた世の中のデジタル依存の弊害が自分の事のように思えて、とても共感し、この場所の必要性を感じました。

オーナーの木寺一路さんは、カメラマンでありアーテイストでもあります。今のデジタル時代に「自分の内側に向き合う時間」を持ってほしいと話します
藤原ゆき枝さんは、店舗全般の運営を行っています。「自由なアート体験をしてほしい。この場所がパリのモンマルトルのサロンのような役割になればいい」と話します
机上に置かれた、黒田氏の画集と原田マハさんのピカソの「ゲルニカ」を題材とした「暗幕のゲルニカ」を発見!再び鳥肌が立ちました

黒田氏の画集とピカソの「ゲルニカ」!どちらも反戦と平和がテーマです。偶然ではありません。2つの絵には共通点があります。ミステリー小説を紐解くようで、私の中の何かがキラッと光った気がしました。「黒田征太郎氏の名曲喫茶ねこの絵」と「ピカソのゲルニカ」、皆さんこの2つの絵を是非、見比べてみてください!

そして、「自由帳」に是非メッセージを!

「アートの発信地」は「新地平へ」と向かっている

陰陽・光と影・明と暗・白と黒。調べたら、写真を撮影するときに写真や映像の背景用の白い幕を白ホリゾント(ドイツ語・Horizont)と言うそうです。原田マハさんの著書「暗幕のゲルニカ」は、1937年にドイツ軍がピカソの故郷、スペインのゲルニカへの無差別空爆の史実を機に書かれたものです。白と黒が存在していました。

そして、ピカソと黒田氏との共通点。「アートで世界平和を」!

それらを思い、木寺さんと藤原さんが目指す「アートの発信地」「自由な表現や感性が交わされる人生の楽しみ場所」としての同店は、まさに「新地平へ」と向かっていると感じます。

この神々しい美しさが私は好きです
歴史がそのまま刻まれ守られています
アートと音楽の心地よいゆらぎの世界です

店内の様々なアートの点と線

歴史の経過や建築物そのものの美しさが、店内の様々なところに点在しています。花があり、本があり、窓からは国際航路の海が見えるロケーションです。そこにペンがあれば、下手でもちょっとスケッチしたくなるような、ウキウキする気分になります。

知らない人にでも、挨拶したくなるそんな門司のこの場所にはパワーがあって、オシャレで粋な感じがある気がします。

木寺さんの作品には確かなぬくもりを感じます
窓越しに隣の赤煉瓦建築もまた素敵です
置いてある本を開くだけで、楽しいひとときです

「名曲喫茶ねこ」のロゴマークは、“楠の下でくつろぐ猫”。いつも心地よい場所にいるねこちゃん、ふわふわで静かなねこちゃん。

心地よい空間に、静かに寄り添っている存在です。陰の中にある安らぎです。

「名曲喫茶ねこ」は、門司の「イデム・パリ」!

私は、この店を訪れて、パリのリトグラフ工房「イデム・パリ」のようだと思いました。リトグラフとは、石や金属板に描画し印刷する版画・版画技法なのですが、「イデム・パリ」は、築145年で20世紀のアーティスト、パブロ・ピカソやアンリ・マティスなどの作品を手掛け、「アーティスト同士が影響しあうクリエイションの源泉」と言われる場所です。

5月に広島県立美術館に「ロートレックとミュシャ展」を見に行ったので、パリのベル・エポックのリトグラフをみて、そう感じるのかもしれません。

「名曲喫茶ねこ」は門司の「イデム・パリ」!「アートを自由に感じ、交流し発信する場」になるだろうなと思いました。

「こいぬ文庫」は美術書がたくさんあります!
どの角度から見ても美しいです
113年建築とこの出会いに感謝です

「ねこ」と「ことり」と「こいぬ」で気軽にランチやお茶を

「名曲喫茶ねこ」と「集会所ことり」では、北九州市小倉の辻利茶舗の、八女茶のお抹茶を茶筅で点て提供しており、お団子などの甘味と一緒にいただくのもお勧めです。飲み物は、ソフトドリンクからアルコールまで用意されています。

また、「本日のランチ」を提供しており、取材当日は2種類「クラブハウスサンドセット(ミニスープ&ミニサラダ付き・1100円)」・「シナモントースト&スープミニサラダセット(880円)」+330円(ランチにソフトドリンク追加の場合)でした。飲み物単品では、550円(ソフトドリンク)、825円(レモンスカッシュ・クリームソーダ)、880円(お抹茶・アルコール)です。※「ねこ」利用料金からドリンク追加料金+275円(レモンスカッシュ・クリームソーダ)、+330円(お抹茶)

私はクラブハウスサンドセット(ミニスープ&ミニサラダ付き・1100円)を注文しました!美味しいです!
お団子がとても美味しそうでした。次回はこちらを注文しようと決めました(275円)
入り口のドアを見ると何とも優しい佇まいです

店内のあれこれ

こいぬ文庫は書棚にある小説や美術書・写真の本のほか、机上や椅子の上など様々な場所に本や作品がありますが、普段手に取らない本を開いてみるチャンスかもしれません
カウンターの上には、オリジナルマグカップ(1650円)や黒田氏と木寺さんのコラボレーション「1+1=11」が5枚1100円で購入できます
私はこの5枚をセレクトしました!

※文中価格はすべて税込

「ここは大人の遊び場」です!

「一人の時間」を大切にしていますか?「自分の心と向き合う時間」は持てていますか?時間は確実に時を刻んでいますが、「流れに任せる」のか「自分から使い方を選ぶ」のかで、同じ時間の重さが全く違ってきます。

デジタルに支配されないように、木寺さんや藤原さんが話す「自分から使い方を選ぶ」ほうにシフトして、ほんのひととき「自分の心と向き合う時間」を持ってみてはいかがでしょうか?

思考を整理する時間・自分を研ぎ澄ましたり、リセットする時間・または、何もなくてもただ音に身をゆだね没入するのもまた、楽しい自分時間です。梅雨の時期、夏の暑さも忘れて没入する時間はきっと自身を豊かにしてくれますよ。

是非「名曲喫茶ねこ」に足を運んでください!

建物の2階は木寺さんの「Photo studio FU.」があります。当日は快晴で結婚式の前撮り撮影があっていました。こんな幸せな光景に出会えるなんてこちらも幸せです。どうぞお幸せに!(撮影許可いただいています)
113年の歳月を経て、この建物もまだまだみんなに愛され活躍しそうですね!
「ここは大人の遊び場」です!しびれます!
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