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「捨てない親」にモヤモヤ…実家じまいの前に知りたい、親世代との価値観の違い

  • 2026.6.4

「捨てない親」にモヤモヤ…実家じまいの前に知りたい、親世代との価値観の違い

親の老いやその先を考えると、避けて通れない「実家じまい」。片づけや空き家、不動産、家族との話し合いなど、気になることはたくさんあります。話題の新刊『実家じまいを考えたら知りたいことが全部のってる本』から、進め方のコツを抜粋して6回に分けて紹介。第1回は、片づけの前に知っておきたい「親世代との価値観の違い」について。

【片付けの心がまえ】親世代との価値観の違いを知っておく

「物」「家」についての 価値観のギャップを前提に

実家片づけの着手前に、知っておくべきことがあります。「親世代と子世代の価値観は異なる」ということ。片づけにあたり、それを前提とした対応が必要です。

親世代は、物の少ない時代に育ったため、物がたくさんあることが豊かな証しと思いがち。「もったいない」意識も強く、まだ使える物を捨てるという発想がないことも。

また、家に対する認識も異なっています。親世代は家は絶対的な財産だと思っているため、空き家問題などがピンとこない面があります。子が実家じまいを念頭に物を減らしたいと思っても、親の側では必要性がわからず、片づけが進まない要因にも。

こういったギャップを認識していないと、実家片づけが親子関係の悪化にもつながってしまいます。「なぜ片づけないの!?」ともやもやしがちですが、まずは親の意識を理解したうえで、進め方を考えていきましょう。

「物」「家」についての世代間の価値観の差

親世代

物が多いことをよしとする

物が多いことが安心・豊かの象徴だった。かつては「狭い空間に物をいかに詰め込むかが主婦の腕の見せどころ」といった時代も。

「捨てること」に罪悪感がある

「いつか使う」と、使えそうな物はとりあえずとっておく。そのため、レジ袋、包装紙、プラ容器などが家にたまっていく。

お金の話は「はしたない」と思いがち

自分の子どもに対しても、家計状況を話したり、貯金額を伝えることなどに抵抗がある。それが実家じまいのネックになることも。

終活に積極的ではない

「終活」という言葉もなかった時代を過ごしてきた親世代は、自身の老いや死と向き合えない場合も。結果、実家じまいやエンディングノートなどをすすめると、拒否したり先延ばししてしまったりということが起こりがち。

物と精神性を結びつける

「もったいない」「いただき物は人づきあいの証し」「物に神が宿る」といった意識があり、使わない物でもしまっておく。

Point 古い考え方を引き継いでいる親も

親自身は昭和生まれでも、明治・大正生まれの親に育てられていることも多い。そのため、意外に考え方が古いときがあり、実家片づけのときにそういった面が顔を出すことも。

子世代

物の多さに価値を見出さない

少ない物でじょうずに暮らすことに価値をおく。リサイクル、リユースなどにも積極的。

ネットで物の売買も日常

子世代にとっては、フリマアプリやネットオークションなどは身近なツール。そのため、いらない物の売却や処分にも抵抗感が薄い。

SDGsやミニマリストへの注目も

環境に留意したSDGsや、少ない物で心豊かに暮らすミニマリスト思考。子世代にはSNSなどでその考え方や暮らしぶりを知り、物を増やさない価値観に共感する人もいる。

監修いただいたのは

渡部亜矢 先生
Aya Watanabe●実家片づけアドバイザー
「実家片づけは、 親や自分の人生を振り返ったり、本当に必要な物を考えたりする機会にも。想定外のことも起こりがちですが、柔軟に進めていきましょう!」

イラスト:てらいまき

※この記事は、『実家じまいを考えたら知りたいことが全部のってる本』渡部亜矢・高橋正典・大橋理宏 監修(主婦の友社刊)の内容をウェブ記事用に再編集したものです。

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