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「両親と他の男性と旅行に行ってて」彼女が当然のように告げた一言。合わない価値観に別れを決意

  • 2026.5.11
「両親と他の男性と旅行に行ってて」彼女が当然のように告げた一言。合わない価値観に別れを決意

折り返しのない休日

互いにバツイチで、話が合うところから始まった付き合いだった。年齢が同じくらいで、過去の事情にも踏み込まずに済む。

週末に短い時間を一緒に過ごし、平日は互いの暮らしを尊重する。落ち着いた距離感で半年が過ぎた頃、ふと小さな違和感に気づいた。

休日の昼下がり、彼女からいつも来るはずの短い連絡がない。携帯を鳴らしても出ず、メッセージアプリの既読もつかない。

(仕事で忙しいだけかもしれない)

そう思って自分に言い聞かせた。けれど夜になっても折り返しはなく、翌日の昼になっても返事が戻ってこない。何度かけても呼び出し音だけが続き、留守電にも切り替わらない時間帯があった。

こちらから連絡を入れすぎている自覚はあった。それでも、五十を越えてからの相手だ。体調の急変が真っ先に頭をよぎる。

夕方に届いた告白

翌日の夕方、ようやく彼女から短い折り返しがあった。会って話したいと言うので家に呼ぶと、玄関で少しだけ申し訳なさそうな顔をして、すぐに普段の表情に戻った。

リビングで湯のみを並べた途端、こちらから理由を尋ねるより先に、彼女の方が口を開いた。

「両親と他の男性と旅行に行ってて」

耳に届いた言葉が、すぐには意味をなさなかった。幼馴染でも親戚でもない、自分とは面識のない男性。それを、彼女の両親が当然のように同行させていたという。

言葉を返そうとして、出てこない。まるでそれがごく自然な休日の過ごし方であるかのように、彼女は淡々と続けた。連絡できなかったのは電波の悪い宿だったから、と付け加えただけだった。

背筋を撫でた違和感

悪びれた様子はなかった。隠し事をしている顔でもなく、こちらに気を遣う気配もない。

付き合っている男がいて、丸一日連絡もせず、両親と他の男性と旅行に出る。その全部を組み立てた人間の頭の中が、こちらにはどうしても想像できなかった。

(この人と自分は、感覚がずれているのではないか)

背筋を、薄い冷たさが撫でた。怒りより先に、足元の地面が音もなく軋んでいくような感覚だった。

その日からやり取りはぎこちなくなった。返信の遅さも、休日の予定の言い回しも、半年の何気ない記憶のすべてが違う色に見え始めていた。

結局、自然にギクシャクしたまま別れることになった。決定的な暴言があったわけでも、裏切りの証拠を突きつけたわけでもない。ただ、住んでいる世界が違う。それだけが静かに分かってしまった、五十路の休日だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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