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彼の家に元カノが居座って2ヶ月。連絡先を消された私たちが、送金アプリのメモ欄でつながり続けた話

  • 2026.6.2
ハウコレ

「もう少しだけ、待ってほしい」。彼はいつも、申し訳なさそうにそう繰り返しました。元カノが出ていくその日まで、私はその言葉だけを支えに待ち続けていたのです。

スマホに、見慣れない入金通知が届きました。送り主は、付き合っているはずの彼。けれど私たちは、メッセージアプリでやりとりすることができなくなっていました。たった一行のメモ欄だけが、彼とつながる場所だったのです。

別れたはずの人が、まだ部屋にいた

彼と付き合い始めてしばらく経った頃、私はある事実を打ち明けられました。彼の部屋には、別れたはずの元カノがまだ住んでいるというのです。話し合って別れたものの、彼女は出ていこうとせず、彼が切り出すたびに感情的になって声を荒らげるのだと、彼は困った顔で話しました。

「もう少しだけ、待ってほしい。」彼はそう言いました。これ以上揉めごとを大きくしたくない、落ち着いて話せるタイミングを待ちたいのだと。私は不安を抱えながらも、彼を信じることにしたのです。

連絡先を消され、残された一つの方法

ある時から、彼からのメッセージがぱたりと途絶えました。理由を確かめようと連絡しても、私のアカウントはブロックされているようでした。後で知ったのは、元カノが部屋を出ていく条件として、彼が他の女性と連絡を取らないことを求めていたということです。彼のスマホから、私の連絡先は消されていました。

それでも彼は、別の方法で私とつながろうとしました。送金アプリです。ほんの少しのお金を送り合い、その送金メモの欄に短い言葉を添える。「これでしか連絡できなくて、ごめん」。最初に届いたその一行を、私は何度も読み返しました。

彼が打ち明けた、本当の気持ち

送金メモのやりとりは、2ヶ月続きました。毎日のように届く一行を支えに、私は元カノが出ていく日を待ち続けました。彼が誰よりも私を想ってくれている。そう信じていたのです。

元カノがようやく部屋を出ていくことが決まった頃、彼は久しぶりに私に会いたいと言いました。向かい合った席で、彼は少し言いにくそうに切り出しました。「俺は、君が思ってるほど誠実な人間じゃないんだ。」私はカップを置いたまま、彼の続きの言葉を待ちました。

そして...

元カノは、約束通り部屋を出ていきました。私と彼は、もう送金メモに頼らなくても、ふつうに連絡を取り合えるようになりました。

ただ、あの「誠実な人間じゃない」という言葉だけは、今も私の中に残っています。彼が何を抱えていたのか、本当のところは、まだ全部は分かりません。それでも、あの一行ずつのメモを送り続けてくれた彼を、私はもう一度信じてみようと思っています。分からないことがあっても、これから二人で、ゆっくり確かめていけばいい。そう思えるようになりました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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