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正しいやり方できてる?「バンプ」は右腰の高さをキープしよう

  • 2026.5.30

ゴルフのレッスンでよく使用される用語を正しく理解できていますか?奥嶋コーチに、レッスン用語のの本当の意味を解説していただきました。

【用語:ダウンスイングで腰の右側をバンプする】ダウンスイングで左足の上に体重を乗せるため、腰をヨコにスライドさせていない?

正しいやり方できてる?「バンプ」は右腰の高さをキープしよう
バックスイングをすると、腰の右側は左側より高くなっている。この高さを変えずに腰を回していくと、体重を左足のほうに乗せることができる

answer!バンプをすると腰の位置が左に動くだけで、ウエイトは右足の上に残っています。腰の右側が左より高い状態を保つことが、ヨコの動きと回転などをうまく結びつけるカギになります。

ダウンスイングの動きを説明するゴルフ用語に「バンプ(BUMP)」というものがあります。「BUMP」は英語で「突き当たる、衝突」という意味ですが、ダウンスイングで腰の左側を目標方向にある仮想の壁にぶつけるようにして体重を左足の上に乗せにいく動きのことを指しています。

プロの映像や解説動画などを見ても「突き当てている」ように見えますが、そうした衝突のイメージでは、腰の位置は左に動きますが、体重自体は右足の上に残ってしまう人がほとんどです。要は、上半身が右に傾くだけ。腰の右側が左側より低くなっているため、左ヘウエイトをシフトさせていくことができないのです。「ぶつけろ」といわれて、素直にぶつけにいくから右に残ってしまうか、それに気づいた人は逆に上半身ごと左に突っ込んでいったりします。

バンプだと腰の右側で左側を押す、または右足で腰の左側を押すイメージになりますが、どちらもヨコ方向に押す感覚になるでしょう。これらはやはり、回転を無視して、動きのイメージをつくろうとするからだと思います。

では、どうすれば左足に体重を乗せられるのか。カギとなるのは腰の右側の高さです。バックスイングをすると腰の右側は左側より高くなっていく。左より右を高くしておけば、右から左へと体重を移していくことがたやすくできるようになります。

切り返すときにできている腰の右側の高さをキープすること。その結果、ウエイトは左に乗って、バンプした形になります。バンプした形をつくりにいくのではなく、必要な動きやポジションを理解することが第一です。

腰をヨコに平行移動させても、腰の右側が左側より低くなっていくと、右足に体重が残ってしまいやすい。 これではバンプの目的=ウエイトシフトはできあがらない

ダウンスイングで回転だけを強調しすぎると、左足の上に乗ることができなくなる

【用語:体の正面でインパクトする】体をボールに正対させた状態で打とうとしていない?

正しいやり方できてる?「バンプ」は右腰の高さをキープしよう
回転すれば、体の向きが変わるが、腕はそれ以上に動いており、ヘッドはさらに遠くまで到達している。それぞれこの移動距離、あるいは回転角度には違いがあるため、インパクトへ同時に戻してくることは難しい

answer!インパクトですべての部分を同時に正面に向ける必要はありません。どこか一部でも正面に正対している感覚がもてればいい、と考えてください。

「体の正面でインパクトしましょう」といわれることがあります。ビギナーの場合は「インパクトはアドレスの再現」と同じ意味で使われたりします。

ビギナーレベルを卒業したころになっても「体が開いてインパクトすると、振り遅れてスライスする」といわれ、やはり「体の正面でインパクト」を追い求める教え方もあります。

体の正面でインパクトとは「体をボール(または飛球線)に対し、正対させた状態でインパクトを迎える」という意味かと思います。

このようなことが可能なのでしょうか。不可能ではありませんが、バックスイングで体は捻転され、腰よりも肩のほうが大きく回っていく。クラブヘッドはさらに遠くに行っています。それぞれの位置が異なり、インパクトまでの距離の差があるわけです。

体のどこかが正面を向いている感覚があればよい

正しいやり方できてる?「バンプ」は右腰の高さをキープしよう
通常のスイングで、インパクトのタイミングで腰はターゲット方向に回っている。それでも、上半身だけ、あるいは肩のライン、あるいは顔など、体の一部分が「正面を向いている」という意識はもつことができる

トップから切り返しでできている距離の差を、インパクトでゼロにする必要はありません。「全部、正面に向く状態に戻してインパクトする」必要はないのです。

ただ、体のどこか一部分が正面を向いていればいい、あるいは「正面を向いているという感覚がもてれば」いい、と考えてください。その感覚があれば、アドレスで構えをつくった方向へ、迷いなく振り抜けます。

では、どこを正面に向けるのでしょうか。たとえば、頭(顔、帽子のつば)、右肩の前部分(鎖骨のあたり)、右上腕、両肩のライン、両腰のライン、腰の右側の前の部分、両ヒザのライン、両足のライン、両目のライン、などなど。もっと違う部分で感じとっているケースもあるでしょう。

その部分のみが「ボールに正対している」という感覚がもてれば、「体の正面でインパクトしている」ととらえていいのだと思います。へたにすべてをインパクトで合わせようとするより、動きの連動が適正になり、より効率よく力を出せるスイングになると思います。

いかがでしたか? レッスン前に読んでおきましょう!

解説=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ。ツアーコーチ。アメリカの最先端スイング解析システム「GEARS」を日本で最初に導入。ゴルフスイングを科学的かつ客観的に分析するノウハウを「ザ・リアル・スイング」(小社刊)に著して一躍注目された。アマチュアからプロまで幅広く指導し、稲見萌寧、木下稜を拠点に活動する。

ザ・リアルスイング完成版
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写真=高橋淳司

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