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「重いわね」40代女性がLDKリフォーム完成直後に思わず漏らした一言…14畳に潜んでいた落とし穴

  • 2026.7.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。二級建築士・インテリアコーディネーターの桐野由衣です。

今人気のインテリアテイストのひとつ、ホテルライクインテリア。その上品で洗練された雰囲気に憧れる方も多いのではないでしょうか。しかし、落ち着いた印象を出したいがために、やりがちなコーディネートが、夏場は苦痛になってしまうことも。

これからの季節を快適に過ごすために、ホテルライクインテリアの空間を涼やかに見せるコツをご紹介します。

ホテルライクインテリアとは?

ホテルライクインテリアとは、高級ホテルの客室やラウンジを思わせる、非日常的な雰囲気でありながらゆったりとくつろげるように仕上げられた空間を指します。できるだけ生活感を排除し、間接照明や上質な家具、落ち着いたトーンのカラーバランス、余裕のあるレイアウトなどを取り入れているのが特徴です。

Jさん(40代・女性)がインテリア相談会に参加してくださったのは、ある年の初夏でした。「思ったインテリアにならないんです」と深刻な面持ちのJさんのご相談内容は、LDKのリフォームをきっかけに取り入れたホテルライクインテリアの仕上がりについて。

新築から年数が経ったため、LDKの内装リフォームをすることにしたJさんは、以前から憧れていたホテルライクインテリアにしようと考えました。家を建てた工務店にリフォームを依頼しましたが、Jさん自身に明確なイメージがあったため、Jさんが自ら内装材を選定することになったそうです。

何時間もネットをチェックして選んだ内装材。しかし想定外の仕上がりに

ネットで情報を検索し、Jさんが素敵だなと感じて絞り込んだいくつかのホテルライクインテリア事例には、「床や家具が濃い色」という共通点がありました。そこで、フローリングやドアをウォールナット色にし、リビングの最も大きい壁一面にもウォールナット調のアクセントクロスを張ることに。落ち着いた雰囲気を出したかったため、カーテンはダークグレーを選び、全体的にダークトーンの面積を多めにしました。

高級感のある空間になると期待していたJさんですが、いざ完成したLDKに一歩足を踏み入れた瞬間に思わず口をついて出たのは「重いわね」という一言でした。家族からの評判も「暗くなったね」「何だか狭くない?」と芳しくありません。確かに室内はきれいになったのですが、思っていたほどの満足感を得られませんでした。

リフォームを行ったのは春。やがて梅雨に入り、そして夏がくると、ダークトーンの面積が多いLDKが視覚的に暑苦しく感じるようになったJさん。リフォーム前よりもリラックスしにくくなり、どうにか改善できないかとインテリア相談会に来られたのでした。

ホテルライクインテリアのよさを生かすには

Jさんから提供されたLDKの画像を拝見したところ、実はJさんの選定した内装材は、ホテルライクインテリアを実現するという方向性からずれてはいませんでした。選んだアイテムの一部について伺うと、いずれも質の良いものを取り入れておられますし、色のトーンも統一されています。ではなぜ「暑苦しい」「狭い」印象のLDKになってしまったのでしょうか?

その理由は、14畳というJさん宅のLDKの広さにありました。LDKとしては一般的な広さですが、余裕がある広さではないため、濃い色の内装材を多用すると圧迫感が高まり、狭く見えてしまうのです。高級ホテルの客室やラウンジは、いずれもゆったりとした広さがあり、家具の配置に余裕があります。ダークトーンを多く使っていても空間の広がりが失われません。しかし、コンパクトな空間で同じようなバランスにすると少し無理が出てしまうわけです。

コンパクトな空間にダークトーンを基調としたホテルライクインテリアを取り入れる場合は、カラーバランスの工夫が必要です。

重厚感を失わずに暑苦しさは軽減したい、そんなJさんのご要望に対し、

・カーテンを明るい色に替える
・ソファの足元にアイボリーのラグを敷く

という、ダークトーンの面積を減らす方法を2つ提案しました。

幸いアクセントクロス以外の壁面はホワイトでしたので、提案した2つの方法だけでも暑苦しさはかなり軽減できるはずです。ただしカーテンは光沢がない生地を、ラグは毛足がやや長めのタイプを選ぶことで上質感を維持できる点もお伝えしました。

さらに、リネンのソファカバーやガラスの花瓶など、視覚的に涼やかさを感じさせるアイテムを取り入れると暑苦しさをさらに抑えられるでしょう。小物で涼感をプラスする方法は、手軽にできるのでおすすめです。

暑苦しく見せないコツ

コンパクトな空間でホテルライクインテリアを暑苦しく見せないコツは、ダークトーンのアイテムの面積を増やすのではなく、空間全体のアクセントとして一部に取り入れること。たとえばクッションカバーだけ深みのある紺や紫にするといった方法もおすすめですよ。

コンパクトな空間ならではのホテルライクインテリア、楽しんでみてくださいね。


ライター:桐野由衣
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リノベーション設計会社にて新築分譲マンションの設計変更、戸建住宅・オフィス・医療施設等の設計およびインテリアコーディネートに携わる。
建築関連分野の記事執筆・校正校閲・監修業務、企業研修講師、インテリアコーディネーター資格対策テキスト監修、工務店の施工事例集ディレクションなどの実績も多数。


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