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「安物じゃ限界あるでしょ(笑)」100万の楽器を自慢する先輩。コンクール本番、予想外のアクシデントが

  • 2026.5.29

筆者の体験談です。私が中学生の時に所属していた吹奏楽部は、コンクール本選出場を目指して熱を入れていました。そこで100万円超えの楽器を持つ先輩に「安い楽器には限界がある」と嘲笑されても、黙々と練習を続けた私。迎えた地区コンクールの本番の舞台で、明暗がはっきりと分かれたのです。

画像: 「安物じゃ限界あるでしょ(笑)」100万の楽器を自慢する先輩。コンクール本番、予想外のアクシデントが

越えられない楽器の差

中学時代、私は吹奏楽部でオーボエという楽器を担当していました。

同じパートで一学年上のF先輩は、お父さんが近隣中学の吹奏楽顧問を務める音楽一家。

さらにお家は大変裕福な資産家でもあり、一般人には到底手の届かない高額な楽器のコレクターでした。

先輩自身もプロの演奏家が持つような100万円超のオーボエを所有しており、見た目も音色も別格です。

数万円の楽器しか持てない私達とは、まるで住む世界が違いました。

財力の証明

先輩はいつも、こう言いました。

「やっぱりいい楽器は音が違うわよね」

「安い楽器じゃどこまでいっても限界があるでしょ」

楽器の値段が自らの実力の証明のように振る舞う人でした。

その度に悔しさを飲み込みながら「道具のせいにして諦めたくない」と、私はただ黙々と練習を重ねました。

コンクール本番

転機は地区コンクールの本番の日でした。

ソロの見せ場でF先輩は緊張から音を大きく外してしまい、自慢の楽器はその実力を発揮できない様子でした。

一方、安い楽器でも諦めずに練習を続けた私は、それまでで最高の音を会場いっぱいに響かせることができました。

コンクールの終了後、普段は滅多に褒めない顧問の先生から「よく頑張ったな」と声を掛けられました。

その言葉は、何よりも価値がありました。

大切な真実

素晴らしい道具や恵まれた環境は、確かに素晴らしいアドバンテージです。

しかし、最後の最後で本番の自分を支えてくれるのは、高級な道具ではなく「これだけやってきた」という、自分の中に積み上げてきた努力と誠実に向き合ってきた時間そのもの。人生で大切な真実に気づかされた出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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