1. トップ
  2. エピソード
  3. 「前の職場では~」マニュアルを無視!「暇なら自分でやれば?」誰にも相手にされなくなった新人の末路

「前の職場では~」マニュアルを無視!「暇なら自分でやれば?」誰にも相手にされなくなった新人の末路

  • 2026.5.21

私が看護補助として、新人の教育係を担当した時の話です。職場にやってきた待望の経験者。しかし、その「自信」が「過信」に変わっていたら……。今回は、チームで働くことの難しさを教えてくれる、ある病院でのエピソードをご紹介します。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

「前の職場では〜」マニュアルを拒む新人

私が看護補助として働いていた時、新人の30代女性の教育係を任されました。彼女は別病院での経験者だったため、基本的な業務自体はすぐに現場で使えるレベルでした。しかし、入職して数日経つと、ある「違和感」が浮き彫りになります。

例えば、備品の補充やシーツ交換の手順など、その病院で決められているマニュアルを教えようとしても、「前の病院のやり方の方が合理的ですよね? だから私はこっちでやります」と勝手に手順を変えてしまいます。注意しても全く悪びれず、常に自分が正しいと信じて疑わない様子でした。

絶句! 看護師に「暇なら自分でやれば?」と暴言

さらに周囲を驚かせたのが、彼女の「仕事の選び方」です。看護補助は、基本的に看護師の指示のもとで動くのがルールです。しかし彼女は、体力が必要な入浴介助を依頼されても、毎回「今日はしたくないので、ご自身でどうぞ」と平然と断るのです。

ついには物品を取ってきてと指示を出した看護師に向かって上から目線でこう言い放ちました。

「それは私のスキルを活かす仕事じゃないんで、私はしたくありません。私は今他の業務で忙しいんで、暇そうにしてるならご自分で行けばどうですか?」

チームで動く医療現場において、こうした「役割の線引き」は時に大きな溝を生んでしまいます。これには、周囲のスタッフも絶句してしまいました。

「媚び」と「歩み寄り」の取り違え

私が教育係として「ここはチーム医療だから、指示には従ってもらわないと困る」と伝えた時、彼女の口から出たのは斜め上の反論でした。

「先輩、そんな媚びるような働き方をしてるから看護師に舐められるんですよ。私は自分のスキルに自信があるので、このやり方でしか働きません」

彼女にとって、周囲との調和を図ることは「自分を曲げること」に見えていたのかもしれません。 「もうこれ以上何を言っても無駄だ」。指導が届かないもどかしさを抱えつつ、私は「彼女には彼女の価値観があるのだ」と、一歩引いて見守ることに決めました。

本部長面談でも持論を展開!

その後、彼女は組織としての対応により、特定部署に固定されず、結果的に人手が足りない現場を回る「応援」の立場となりました。しかし、看護部長すらも彼女の扱いに手を焼き、ついには更に上の「本部長面談」まで実施される事態に発展したのです。

ところが彼女はその面談でも自分の非を一切認めず、あろうことか「皆が言えない現場の改善点を、私がビシッと言ってあげました!」と、なぜか論破した気になって自慢げに帰ってくる始末……。

厄介払いで色々な部署をたらい回しにされている今の状況を、本人は「私が優秀だから、どこの部署からも引っ張りだこなのね」と誇らしげに語ります。彼女の姿に、周囲は複雑な心境を抱きつつも、言葉を飲み込みました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藤野ゆうこ
2度の離婚を経て、シングルマザーとして介護職の管理者を務める現役会社員。現場で触れてきた数多くの家族の人生模様や、自身の波乱万丈な実体験をベースに、読者が同じ苦労をしないための教訓を込めたコラムを執筆。現在は介護現場や周囲への取材を通じ、嫁姑・夫婦関係・ママ友など、複雑な人間関係のトラブル解決に繋がる情報を発信中。

元記事で読む
の記事をもっとみる