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「観念して『お母さん』と打ち明けた僕。彼女に責められた夜」

  • 2026.5.18
ハウコレ

母とのやりとりを彼女に隠そうとした夜。問い詰められて観念した僕が打ち明けたのは、母に流し続けた彼女への愚痴の数は100通を超えるメッセージでした。

ソファでこぼれた「あ、間違えた」

平日の夜9時、僕は彼女と並んでソファに座り、スマホで母とのメッセージのやりとりをしていました。送信先を間違えて、母に送るべき内容を、彼女とのトーク画面に送ってしまったのです。母とのトーク画面を見られたら、ここ1ヶ月、母に送り続けてきた彼女への愚痴が、すべて見えてしまう。 

慌てて「あ、間違えた」と声に出しながら、メッセージを取り消しました。彼女が「何送ったの?」と聞いてきます。「ああ、いや、間違えただけ。忘れて」と返した僕の声は、われながら不自然なものでした。

言い逃れの「忘れて」

「気になるじゃん、何?」と彼女が重ねてきます。僕は「本当に大したことじゃないから」「忘れて」と繰り返しました。けれど内心は、母とのトーク履歴を見られたら終わりだ、という焦りで頭がいっぱいでした。

「言わないと不安になるよ。浮気?」と彼女に問われたとき、思わず「違うって。本当に違う」と強く返してしまった僕は、それ以上どう取り繕えばいいかわからず、画面を伏せたまま黙り込みました。

母に愚痴ってた内容

観念して、僕は打ち明けました。「実はお母さんに、洗濯の干し方の愚痴を言ってた」

彼女の表情を見られませんでした。スマホを差し出した先には、彼女が裏返しに干す洗濯物のこと、料理の塩分のこと、掃除のやり方のこと、ここ1ヶ月で母に流し続けた数は100通を超えるメッセージがありました。

彼女に直接言うのが面倒で、母なら「あなたは悪くないわよ」と肯定してくれる。その心地よさに、僕はずっと甘えてきたのです。

そして...

「なんで私に言わずに、お母さんに言うの?」と問われ、僕は「お母さんは何でも肯定してくれるから」と答えてしまいました。言ってから、最低の返しをしたと自覚しました。彼女はその夜ソファで眠り、僕は寝室で天井を見上げていました。

翌朝、コーヒーを淹れて「これからは直接話す」と謝りましたが、彼女は小さくうなずいただけでした。母に守ってもらってきた自分のまま彼女と生きていくことはできない。そう、ようやく分かったのです。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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