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「子どもがいるので」「また定時で帰るの?」同僚を白い目で見ていた私が、数年後に猛烈に反省したワケ

  • 2026.5.17

子どもを理由に定時退勤する同僚に不満を抱いていた女性。
しかし立場が変わったとき、その見方は大きく揺らぐことに──。
働き方と子どもができたことで見えてきた本当の価値観とは?
今回は筆者の友人から聞いた考えさせられるエピソードをご紹介します。

画像: 「子どもがいるので」「また定時で帰るの?」同僚を白い目で見ていた私が、数年後に猛烈に反省したワケ

子持ちの同僚

まだ私が若く、教員の仕事に燃えていた頃のこと。
同じ学年を担当していた10歳年上のA子先生は、どんなに仕事が山積みでも「子どもがいるので」と定時で帰宅するのです。

放課後も学年での打ち合わせや教材研究、行事準備に追われる私を横目に、
「娘が待っているのでごめんなさい」
と職員室を飛び出すようにして帰るA子先生。

当時の私は、学年チームとしての足並みを揃えたいあまり、正直焦りを感じていました。

不満

『もう少し長く保育園に預けられないのかな?』
『少しくらいお迎えが遅くなるときがあってもいいのでは?』

そう心のどこかで不満に思っていたのも事実です。

そのとき表立っては文句を何一つ言わなかったものの、どこか距離を置いてしまっている自分がいました。

子持ちになると?

それから数年後、私自身が出産し、娘を保育園に預けて復職することに。

最初は“周囲に迷惑をかけたくない”一心で、延長保育を利用して夜遅くまで働いていました。

でも、すっかり暗くなった時間にお迎えに行ったとき、薄暗い園舎でポツンと待つ娘の寂しげな表情、あるいは泣き疲れて眠っている姿を目にしたとき、私の心は激しく揺れ動きました。

お迎えだけでなく朝も家を出発する前には不安からか癇癪を起こす娘を目にしたとき、胸が締めつけられました。

『早くお迎えに行って少しでも長く一緒にいたい』

そう願うことは、親として、そして一人の人間として、決して「わがまま」ではないのだと肌で感じた瞬間でした。

反省

その瞬間、かつてのA子先生の姿が鮮明に蘇りました。

彼女は子どもを理由に仕事から逃げていたのではなく、限られた時間で成果を出しつつ、家庭という「もう一つの現場」を必死に守っていたのです。

立場が変われば見える景色も変わります。

互いの事情を想像することの大切さを、教員としても親としても学び深く反省した出来事でした。

それ以降、学校側と相談し、自分の状況をオープンに伝えながら勤務形態を調整しています。

今では、周囲への感謝を忘れず、困っている仲間がいれば真っ先に手を差し伸べられるような、そんな「想像力のある大人」でありたいと心から思っています。

【体験者:30代・女性公務員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。

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