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ラジオ体操は「正しくやる」だけで変わる!認知症リスク18%低下の報告も。科学が示す健康効果

  • 2026.5.16

ラジオ体操は「正しくやる」だけで変わる!認知症リスク18%低下の報告も。科学が示す健康効果

子どものころから親しんできた「ラジオ体操」。実は、正しく行うことで全身400以上の筋肉を使い、姿勢改善や体力維持、健康増進にもつながる“すごい体操”だと知っていますか? 道具もいらず、短時間でできるのに、続けるほど体が変わっていく——。そのノウハウを、新刊『じつはすごい! 科学的に証明された本当のラジオ体操』(アスコム刊)から、5回に分けてご紹介します。第1回は、ラジオ体操が持つ真の力について。

科学的に証明されたラジオ体操の力!

全身の筋肉を動かし、血流や心肺機能を高め、認知症の予防も!

全身400を超える筋肉を刺激!

ラジオ体操は理想的な全身運動。わずか3分間で体の筋肉をくまなく刺激することができます。

実際にラジオ体操第一の動きを細かく整理したところ、表情筋などの顔の筋肉を除く、全身400以上の筋肉が動いていることがわかりました*。

* 東京都健康長寿医療センター研究所・植田拓也らによる観察に基づく動作解析の結果より

3分間の動きの中に、指先からつま先まで、大小の筋肉を効率よく刺激する工夫がいっぱい。だからこそ体すべてが健康になり、柔軟性が高まり、日常の動きがスムーズになっていくんです。

血流を改善し心肺機能も高める!

全身を大きく動かすラジオ体操は、筋肉のポンプ作用をしっかりと働かせて、滞りがちな血流をスムーズにしてくれます。

とくに、肩や背中、太ももなどの大きな筋肉を連動させていく「協調運動」は、ラジオ体操ならではのポイント。自然と全身の筋肉がほぐれ、体がぽかぽかと温まっていきます。

また、腕を大きく上げたり、胸を開いたりする動きは、心肺機能へよい効果を生み出します。

実際、ラジオ体操を続けている方を調査したところ、呼吸機能を年齢換算した「肺年齢」が実年齢より若い傾向にあることもわかりました*。

*一般財団法人 簡易保険加入者協会委託調査「平成25年度 ラジオ体操の実施効果に関する調査研究」より

認知症リスクが18%低下し、敏捷性、持久力、血管年齢や骨密度も向上!

ラジオ体操には認知症リスクを大きく低下させる可能性があることをご存じですか?

じつは、ラジオ体操を続けている人は、何も体操をしていない人に比べて、認知症の発症リスクが18%も低いという驚きの報告があるのです*。

*2025年、帝京大学大学院・金森悟らの研究報告より

体操によって身体活動量が増えたことや、腕や脚、体幹など複数の筋肉を連動させて動かす「協調運動」が、脳によい刺激を与えるためと考えられています。

さまざまな筋肉の連携を瞬時に調整するラジオ体操ならではの動きが、脳の働きを活発にするからです。

また、先にご紹介した研究の追跡調査をしたところ、ラジオ体操を続けている人は、体の若々しさを示す「体内年齢」が、実年齢より平均20歳以上若かったという報告もあります*1 。

*1 一般財団法人 簡易保険加入者協会委託調査「令和6年度 ラジオ体操の実施効果に関する追跡調査研究」より

これは、筋肉量、代謝、柔軟性など、体を支える土台が強い証拠。加えて、同調査では、ラジオ体操を継続している人は、血管年齢が若く保たれ、骨密度が高い水準にあることも示されています。ご高齢の方には、ラジオ体操が脳卒中や心臓病、骨粗しょう症予防にも一役買ってくれるでしょう。

さらに、高齢者を対象に、ラジオ体操を12週間、実践してもらった調査では、「敏捷性/バランス」の指標が平均8.1%、「持久力」の指標が平均7.4%も改善したというのですから、驚きですよね*2 。

*2 2024年、株式会社かんぽ生命保険、東京都健康長寿医療センター、東京医科大学、全国ラジオ体操連盟の共同研究より

このように、本当にすごいラジオ体操の効果。ただ……、多くの人が、その実力を十分に引き出せていないのが現実です。

毎日続けていても、動きが雑になっていたり。
体のどこを使うかを意識できていなかったり。
それでは、ラジオ体操の本来の力は眠ったままです。

だからこそ、“本当のラジオ体操”でひとつひとつの動きを見直していきましょう!

ちょっとしたコツで健康効果を最大化!

筋肉の動きを意識し、ひとつ ひとつの動きを見直す!

“本当のラジオ体操”とは、その動きの目的を理解し、丁寧に、正しいフォームで行うことです。

漫然とやってきた動きも、筋肉への働きかけをしっかり意識するだけで、その効果は大違い。これまで“なんとなく体操”だった人ほど、その変化は激的です。

肩が軽くなる、歩きやすくなる、疲れにくくなる——。体が応えてくれる感覚に驚くはず!

ラジオ体操チェックリスト

□ 肩や腕に力が入りすぎている
□ いつのまにか息を止めている
□ 音楽に合わせて、惰性で動いてしまう
□ ラジオ体操をしても、スッキリしない
□ どこを動かしているのか、意識していない
□ 一所懸命やるのが、ちょっと恥ずかしい

心当たりがあれば、あなたのラジオ体操は“なんとなく体操”かもしれません。

“本当のラジオ体操”はここがキモ!

ただ順番に動けばいい、 そう思っていませんか?

ラジオ体操の動きには、それぞれに明確な「目的」「意味」があり、それを理解して体を動かすことで、筋肉の伸び方、関節の動き、姿勢改善への働きかけなど、体への効果は大きく違ってきます。

ここでは、ラジオ体操第一、第二の運動の中から、代表的な3つを例にご紹介します!

【ラジオ体操第一】腕を振って脚を曲げ伸ばす運動

腕の振りと
脚の屈伸を
連動させる!


この運動の目的のひとつが「上半身と下半身の動きを連動させること」。腕の振りに合わせて脚の屈伸運動を行います。かかとの上下運動でふくらはぎが刺激され、血流もアップ!

【ラジオ体操第一】体を横に曲げる運動

腕を真上に振り上げ
上体を真横に曲げて
体側を伸ばす!


この運動で大切なのは、腕と上半身を同時に、「真横」に動かし、「背骨を曲げる」こと。その際に、下半身を安定させることでわき腹を限界まで伸ばし、柔軟な背骨と体をつくります。

やってしまいがち……

上体が先に曲がる「体のバラバラ事件」発生! これでは効果が激減!

【ラジオ体操第二】体をねじり反らせて斜め下に曲げる運動

腰を安定させて、
上半身だけを
しっかりねじる!


体をねじり反らせるときは、「腰を安定させて、できるだけ前を向いたまま」に。その状態で体をねじることで自然と体が反り、上半身全体の筋肉が気持ちよくほぐれていきます。

やってしまいがち……

ねじった状態から無理に反ろうとすると、体勢が崩れて潰れてしまう!

※この記事は『じつはすごい! 科学的に証明された本当のラジオ体操』鈴木大輔著(アスコム刊)をウェブ記事用に再編集したものです。

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