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プリミティブな知覚で揺さぶる現代の「食」

  • 2026.5.16

YUKA MIYAZAKI

プリミティブな知覚で揺さぶる現代の「食」

フード・プロップスタイリスト 宮嵜夕霞率いるSEAXIAの個展「消化/DIGESTION」が、ZAspace 代官山にて5月21日(木)から24日(日)まで開催される。

2012年の独立以降、フードスタイリストとしてヴィジュアルディレクションやプロップスタイリングの分野でも活躍する宮嵜夕霞。
広告や雑誌、書籍、ブランドカタログの他、企業のソーシャルメディアのディレクションなども手がけてきた。

人の心が動くことを「希望」と捉える彼女は、「心の傾注」を活動のテーマに置き、自身によるプロジェクト「SEAXIA」を運営する。

本展では、人の身体を構成する「肌・脂肪・背骨・脳・血液」をテーマとした5つのテーブルインスタレーションを展開。

トカゲ型のグミやメレンゲといった「食」と、スタッズを打ち込みラミネートしたプロップなどの「非食」を融合させ、カテゴリー化された現代の価値観を揺さぶる装置として機能させる。

生成AIが食のヴィジュアルをデザインし、レシピを提案することも可能となった現在。
ウェルビーイングが社会的な関心事となる世界で、人々の身体管理は睡眠スコアや栄養トラッキングといったデータや最適化されたライフスタイルの提案など「外側からの処方」で満たされている。

それでもなお、食べ、分解し、血肉となり、思考や感情を発露させるプロセスは、未だ完全に身体に属する。

本展では、タイトルである「消化/DIGESTION」に2つの意味が重なる。
「生物的な消化」と、思考や感情を咀嚼し、自分のものとして落とし込む「精神的な消化」。
触覚、視覚、味覚、嗅覚というプリミティブな知覚を通じて、数値化も最適化もできない「自分の輪郭」を取り戻す試みとなる。

また、展示作品の一部を実際に試食できる他、展覧会の世界観を収めたアートブックや限定グッズも販売される。

自由かつユニークで、世界を広げるものとしての「食」。
自らの職能へ問いを差し向けた、表現の形を確かめて。



TUTTI FRUTTI
03-6457-7107



【YUKA MIYAZAKI “消化/DIGESTION”】
DATE:5月21日(木)〜24日(日)
TIME:1:00pm~9:00pm
※5月23日(土)は11:00am〜7:30pm
※5月24日(日)は11:00am〜5:30pm
※入場は閉場の30分前まで
PLACE:ZAspace 代官山
ADDRESS:東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 zaHOUSE 5階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.seaxia.jp/single-project

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