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薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】

  • 2026.5.15

この連載では京都在住イラストレーター&ラジオDJのおおえさきが、ファッジ読者の「次の週末、おしゃれして何して遊ぼうかな?」という幸せなお悩みへのヒントになるような、自身のアンテナでキャッチした楽しいことを発信していきます。

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新緑の季節が好き。京都は山にぐるりと囲まれた盆地なので、新緑の頃は柔らかい黄緑色の山々を街中から眺めるたびに「山まるごと天ぷらにしたら美味しそうだな」なんてよく考えている。

先日、とある取材をしていると「京都には薬草やハーブが集められた植物園がある」と知った。京都市内の植物園といえば北山の府立植物園のイメージばかりだったので、とても驚いた。植物やお花が好きなわたしは、すぐに調べて、見学会の予約を申し込んだ。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
出典 FUDGE.jp

その植物園とは、武田薬品が運営している「京都薬用植物園」のこと。これまた天ぷらにしたら美味しそうな色の比叡山を横目に、修学院駅から山の方へ「よいしょ、よいしょ」と坂道を20分ほど登ったところに園は突然現れた。主に薬用植物の研究・栽培をしている場所で、この日はガイドさん付きのツアーに参加してみた。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
出典 FUDGE.jp
薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
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最初に案内された温室では、中に入ると早速「こちらはバニラですね、甘い香りでお馴染みです」「この木はシナモン、皮を乾燥させて使います」「こちらはコショウです、すっきりした香りがするでしょう」と、馴染みのある植物のオンパレード。イランイランの苗を眺めながら、「わたしが使っているハンドクリームは、この植物が使われているのか」と華やかな香りを思い出していた。うちにある香辛料やアロマオイルも、もともとはこんな形の葉っぱだったんだな。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
出典 FUDGE.jp
薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
出典 FUDGE.jp

ガイドさんの案内のもとで皮や枝、実に触れたり香りを嗅がせてもらえて、参加者たちは「あー、これ」「おお、なんだか知ってる香りやね」と、それぞれの感嘆の声をあげていた。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
出典 FUDGE.jp

次に向かった樹木園では主に薬用植物を栽培しているらしく、「この根っこを煎じて、漢方につかいます」「この植物はとても苦く、胃に効くんですよ」などの説明を聞きながら、漢方薬や生薬、染料としても使われている植物の森を歩いた。

それぞれの苗の横にある札にも小さく「健胃」「去痰」「抗菌」と効能が書かれているのが面白かった。まるで、大きな薬局の中を歩いているみたい。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
出典 FUDGE.jp

最後に訪れたのは、神戸から移築されたという古い洋館。ここは資料館として活用されていた。漢方薬の見本がガラスケースにずらりと並び、実験室のよう。床や天井、シャンデリアなどの装飾が可愛く、にわか建築好きなわたしは建物自体の見学にも夢中になってしまった。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
出典 FUDGE.jp
薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
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部屋の中のガラスケースには生薬がずらり。きっと今までお世話になった生薬もいくつかあるはず。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
出典 FUDGE.jp
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他にも「香辛料園」「漢方処方園」「ツバキ園」などが園内にはあるそうだけど、季節によって散策コースが違うみたい。時期によって色んな花が咲いているようなので、今度は違う季節に来てみよっと。

自然の中を散策したらお腹がすいた。修学院駅まで戻って、お気に入りのカフェで休憩することにした。駅から歩いてすぐのところにある『cafe uchi』へ。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
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静かで穏やかな時間が流れる店内には、カウンター席が8席ほど。なので、ひとりで静かに本を読んだり、コーヒーを飲みながらゆっくり考え事などしたい時に行くのがおすすめ。

お店では日によって色んな自家製の手ごねパンを食べることができる。この日は、米粉のヨモギパンのあんバターサンドを選んでみた。一番上には、桜の塩漬けがちょこんと乗っていた。春らしいね。

薬用植物園を見学して、もちもちのヨモギパンを食べる日【FUDGENA:おおえさきの週末京都クリップ vol.35】
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米粉パンなので、食感はもちもち。ヨモギの風味を味わいながら、「そういえば植物園にヨモギも生えてたなぁ」と思い返した。今日学んだばかりの植物を、早速もぐもぐと食べていることに気づき、ふふふとなる。店主さんの「ありがとうございました、お気をつけて。」という言葉を背中で受け取って、店を後にした。

この新緑の季節をちゃんと味わっておきたくて、何駅か歩いてお散歩しながら帰ることにした。

 

~この日行ったところ~

▪︎京都薬用植物園

叡山電車「修学院駅」から徒歩20分ほど。見学は予約必須。

▪︎cafe uchi

叡山電車「修学院駅」から徒歩2分。静かな住宅街にあるカフェ。ひとりで行くのがオススメ。

 

 

 

 

 

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おおえ さき

イラストレーター、ラジオDJ。京都出身。自身のアンテナでキャッチしたあらゆるものを、作品やラジオでのトークなどさまざまな形で発信中。

ラジオ、空港、でかめの犬が好き。

 

 

 

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