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「使えない子ね」派遣を“無能”扱いし続けた上司 → 本社から来た人物の『一言』で、空気が一変!

  • 2026.5.15

筆者友人A子から聞いた話。理不尽な環境でも手を抜かずにいれば、見ていてくれる人は必ずいる——そのことを、静かに教えてくれた出来事でした。

画像: ftnews.jp
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「使えないわね」が、口癖だった

A子が派遣会社から営業部に派遣されて、3年が経っていました。

職場のベテラン上司・Bさんは、何かにつけてA子にこう言いました。

「あなたって本当に使えないわね」

大きなミスをしたわけでも、仕事をさぼったわけでもありません。
ただ、Bさんのやり方とA子のやり方が違うだけで、その一言が飛んでくるのです。
最初こそ深く落ち込んでいたA子ですが、次第に諦めの方が大きくなっていきました。
「この人にどう思われても、仕事さえこなせばいい」——そう自分に言い聞かせながら、毎日をやり過ごしていました。

それでも、A子は手を抜かなかった

A子は、どの派遣先でも、誰よりも早く出社して資料を整え、頼まれていない仕事まで先回りしてこなすような働き方をしていました。
上司への報告も的確で、取引先からのクレームを収めたこともあれば、新人の引き継ぎをほぼA子ひとりでやり切ったこともありました。
派遣先が変わってもBさんに何を言われても、その姿勢は変わらず、A子は仕事の質を落としませんでした。
彼女にとって、丁寧に仕事をすることは、自分自身を大切にすることと同じだったのです。

本社から、見知らぬ顔がやってきた

ある日、本社から「業務改善のヒアリング」のために担当者がやってきました。
Bさんは朝から張り切ってデスクを片づけ、資料を並べていました。

現れたのは、スーツ姿の40代くらいの男性。
会議室へ向かう途中、彼はふと、A子の顔を見て足を止めました。

「……もしかして、A子さんじゃないですか?」

5年前、別の会社で一緒に働いていた元上司でした。
まさか、こんな場所で再会するとは。

部屋の空気が、一変

ヒアリングを終えた元上司が帰り際、部長にこう言いました。

「A子さん、優秀な方ですよね。以前ご一緒したとき、本当に助けていただいて。よければ本社の新プロジェクトに力を貸していただけませんか」

部屋の空気が、一瞬止まりました。

Bさんは口を半開きにしたまま、固まっていました。
「使えない子」が、本社から名指しで声をかけられる。
これまで浴びせた言葉を覆すような、最高級の評価。
その光景に、A子は静かに胸のつかえが下りるのを感じたと言っていました。

見ていてくれる人は、必ずいる

その話を聞いたとき、私は胸が熱くなりました。

理不尽な言葉を受け続けながらも、A子は一度も手を抜きませんでした。
誰かに認めてもらおうとしていたわけでもなく、ただ自分の仕事に誠実であり続けただけです。

それでも、見ていてくれた人がいました。
いつもどこかで誰かが、ちゃんと見ていてくれる——A子の話は、そのことをそっと教えてくれました。

【体験者:30代・女性・会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。

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