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彼女に「で?」と返した俺、続きが聞きたかっただけなのに10分も黙らせていたと知った夜

  • 2026.5.7
ハウコレ

普段から短めの返信が多い自分にとって、「で?」はごく自然な相づちのひとつでした。それが彼女を10分も止めていたなんて、想像もしていなかったのです。

続きが気になっただけだった

仕事終わりの夜、彼女から長めのメッセージが届きました。職場で先輩とちょっとした行き違いがあったらしく、その経緯が丁寧に書かれています。読みながら、ああこれは大変だったな、と思いました。

同時に、その先輩は最終的にどう反応したのか、彼女はそのあとどう動いたのか、続きが知りたくなったのです。それで反射的に「で?」と返しました。普段から男友達とのやりとりでも使っている、ごく普通の相づちのつもりでした。送ってからまた仕事の後片づけに戻り、特に何も気にしていませんでした。

既読のまま動かない画面

ところが、いつもならテンポよく返事が来る彼女から、なかなか反応がありません。10分経っても画面は動かないまま。何かあったのかと少し心配になり始めた頃、ようやく通知が光ります。

「怒ってるの?」

予想外の返信に、思わず首をかしげました。怒る要素はなかったはずなのに、と。慌てて打ち返します。「続き聞きたいんだけど」。送ってから気づきました。あの「で?」だけだと、たしかに突き放したように見えるかもしれない。彼女の指がずっと止まっていたのだと思うと、申し訳なさが胸の奥でじわりと広がりました。

短すぎるメッセージの重さを知った夜

改めて謝りました。彼女は笑いながら「で?は怖いからやめて」と言ってきます。なるほど、と思いました。短いほど効率的に伝わると思っていたけれど、短すぎると感情が見えなくなるものらしい。「じゃあなんて言えば」と素直に聞き返すと、彼女は少し考えて「それで?にして」と返してきました。とても小さな違いです。でも言われてみると、「それで?」のほうが温度がある気がしました。

そして…

それからは意識して「それで?」と打つようになりました。慣れてしまえば不思議と違和感はなく、むしろ自分でも文面が柔らかくなった気がします。最初は文字数を増やす意味があるのかと思っていました。でも、彼女が10分も手を止めていた事実を思い出すと、ほんの少しの工夫で防げる行き違いなら、増やす価値はあるのです。短ければいいというものじゃない。同じ気持ちでも、選ぶ言葉ひとつで届き方が変わる。当たり前のことを、彼女が教えてくれた夜でした。

(20代男性・営業)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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