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「韓国文化通信」Vol.36 クリエイティブチーム〈b/o/o/k/e/u/b/o/o/k/e/u〉

  • 2026.5.13

今、最も“要注意”な韓国カルチャーを牽引するキーパーソンにインタビューし、その変化を定点観測する本連載。第36回は、本を用いたコミュニティを作る〈b/o/o/k/e/u/b/o/o/k/e/u(ブクブク)〉のキム・ヨンシク、ハン・ジウン、チャン・ジェヒョクの3人。

text & edit: Keiko Kamijo / translation & coordination: Hyojeong Choi(KACHI MEDIA)

「韓国文化通信」Vol.36 クリエイティブチーム・b/o/o/k/e/u/b/o/o/k/e/u
BRUTUS

本ならではのコミュニティを形成する

──〈b/o/o/k/e/u/b/o/o/k/e/u〉とはどんなチームなのでしょうか。活動内容を教えてください。

キム・ヨンシク

ソウルをベースに、移動式図書館を開いたり、本の交換会をしたり、インディペンデントの出版をしたり、という本をベースにしたコミュニティです。チーム名のもとになったのは、韓国語で부끄럽다(恥ずかしい、照れくさいなどの意)という単語。僕らは内向的な性格なのですが、何人か集まればイベントや出版活動ができる。僕は、漫画の会社で働きながらこの活動をしています。

チャン・ジェヒョク

もともと僕らはインディペンデントのウェブメディア「VISLA magazine」(以下VISLA)の編集部で出会ったんです。現在、2人は別の仕事をしているけど、僕は今も所属して編集の仕事をしています。

ハン・ジウン

私はフリーランスでグラフィックデザイナーの仕事をしながら、この活動に携わっています。
BRUTUS

──VISLAで集まった方々なんですね。視点が面白いと思いました。結成された経緯を教えてください。

ヨンシク

ISLAにいる時にお互い知ってはいたけど、特に活動をしていたわけではなくて。それぞれ別の仕事をしていました。僕はクリエイティブな人に興味があって、もっと交流したいという気持ちがあったのですが、自分はクリエイターではないので、紹介できるものがない。だったら自分が好きな企画でイベントを作って人を呼べたら面白いなと思ったんです。その後、VISLAの交流イベントでジウンさん、ジェヒョクさんと会って、本を媒介としたイベントができたらという話になって。

ジウン

それで本の交換会を始めることにしたんですよね。

──皆さんはやはり本がお好きなのでしょうか?好きなジャンルなどがあったら教えてください。

ヨンシク

僕は漫画がすごく好きなので、幼い頃から漫画をずっと集めていました。そこから本への関心が高まっていった気がします。小説とかだと1冊を読むのに時間がかかる。けれども、漫画だったらすぐに人とシェアできるので友達に紹介できるのも嬉しい。ブログでは漫画紹介もしています。

ジウン

私は学生時代はグラフィックデザインを学んでおり、出版に興味がありました。VISLAで働きだしてから、サブカルチャーに興味が湧き、大学院ではZINEの研究をしていました。独立出版やDIY、日記など、自分で何かを作って飾ることに興味があります。

ジェヒョク

僕らは何か一つに没頭するタイプではなくて、新しいものが好きで割と飽きっぽい。交換会の時は、写真集や手に入りにくい個人出版の本を持っていったように思います。

──以前、福岡のブックフェアで出されていた『Rental Friends Seoul Guidebook』が非常に面白いと思いました。簡単に紹介していただけますか?

ジェヒョク

福岡のブックフェアに出店することが決まってから作った322ページのガイドブックです。単なるソウルのガイドブックにするのは面白くないなと思い、日本のレンタルフレンドサービスから着想を得て作りました。

僕ら3人がレンタルフレンドとなり、3泊4日の観光コースを巡り、その場所を紹介するという本です。この本を買ってくれた方から連絡が来たら、本当にレンタルフレンドをする予定だったんですが、残念ながら実際に連絡をくれた人はいませんでした(笑)。

ヨンシク

何人かDMに連絡が来た方はいたんですが、レンタルフレンドが実現しなかったのは残念ですね。
ブクブクが編集・出版を手がけた、独自のセンスが光るソウルガイド『Rental Friends Seoul Guidebook』。

──ちなみにどんな場所を紹介されたんですか?

ヨンシク

写真家が店主の〈TLW(Tree likes water)〉という書店。

ジェヒョク

面白い昆虫オタクの館長がいる博物館を紹介しています。

ジウン

アングク駅の近くにあるインスタントラーメンの店を紹介しています。日本人にはちょっと辛いかもしれませんが、大好きな店です。

──今後の予定を教えてください。

ジェヒョク

イベントや出版を予定しています。インスタをご覧ください。

〈b/o/o/k/e/u/b/o/o/k/e/u〉が選ぶ、今の韓国を知る場所

Kozel n Ants  「仁寺洞(インサドン)にあるもともと大学の講義室だったビルを改築したセレクトショップ。洋服やヴィンテージ雑貨、古本のセレクトのセンスもいいし、ギャラリーの展示も毎回面白いので必ずチェックしています」(ヨンシク)。

住所:ソウル特別市鍾路区三一大路437, #407
営:14時〜18時
休:月曜〜水曜
Instagram:@kozelnants


profile

b/o/o/k/e/u/b/o/o/k/e/u(クリエイティブチーム)

ブクブク/부끄럽다(恥ずかしい、照れくさいなどの意)という言葉をもとにした、内向的なメンバーが集まるアーティストコレクティブ。本の交換会や映像のスクリーニング等のイベント、出版活動など、本にまつわる様々な活動をする。
Instagram:@bookeubookeu

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