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茨城県警「110番通報を」農家に向けて異例の注意喚起、理由に「大変そう」「負担が増えるばかりで気の毒」

  • 2026.5.21
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

田植えや農作業が本格化する時期を迎える中、いま全国で“ある金属部品”の盗難被害が相次いでいます。

狙われているのは、水田などに設置された「金属製(真鍮製)バルブ」です。茨城県警察本部生活安全総務課の公式X(旧Twitter)も注意喚起を投稿し、SNSでは「そんなものまで盗まれるのか」「農家への被害が深刻」と驚きの声が広がっています。

背景には、近年の金属価格の高騰があるとみられており、各地で対策が求められています。

“蛇口だけ盗まれる”異常事態 真鍮製バルブ盗難が各地で発生

茨城県警察本部生活安全総務課は、2026年5月19日、公式Xを通して「田んぼの金属製バルブ盗難にご注意ください!」と投稿しました。

バルブとは、水やガスなどの流れを調整・制御するための装置や部品のことで、地域の農業用水路や消火設備など、さまざまな場所で使われています。

特に金属製(真鍮製)のものは耐久性が高い一方、金属として価値があるため、近年は盗難の標的になっているようです。

背景には、金属価格の上昇があります。銅や真鍮などの価格高騰にともない、金属類の盗難事件は増加傾向にあり、全国各地で盗まれるケースがたびたび報じられています。

茨城県農村計画課によると、県内では金属製バルブの盗難が相次いでおり、令和7年度は10月1日までに27件、総額301万円の被害が確認されているとのことです。

「プラスチック製に交換」「外して保管」 自治体や警察が呼びかけ

被害拡大を受け、自治体や警察は対策を呼びかけています。

まず推奨されているのが、プラスチック(樹脂)製のバルブへの交換です。プラスチック製は換金価値が低いため、盗難リスクを下げられます。

また、田んぼに水を張らない時期など、使用しないときは、金属製のバルブを取り外し、自宅などで保管する方法も推奨されています。

さらに、農地の見回りの強化も大切です。特に夜間や早朝など、人目につきにくい時間帯は狙われやすいため、地域ぐるみで異変がないか確認することが重要とされています。

加えて、不審者や不審車両を見かけた場合は、すぐに110番通報をするよう警察は呼びかけています。金属盗難は短時間で行われるケースも多いため、早期通報が被害防止につながります。

「農家ばかり狙われる…」SNSでも驚きと怒りの声

今回の注意喚起に対し、SNSではさまざまな声が寄せられています。

「まさかバルブまで盗まれるとは…」「農家さんの負担が増えるばかりで気の毒」「金属価格が上がると、こういう犯罪も増えるんだな」といった驚きや不安の声が多く見られました。

また、「プラスチック製に交換するにもお金がかかる」「取り外して毎回持ち帰るのは大変そう」「結局、現場側が自衛するしかないのがつらい」「お年寄りも多いだろうし、手間もお金もかかるのは大変」など、農家側の負担を心配する意見も目立っています。

さらに、「買い取り業者の取り締まりを厳しくしてほしい」「違法な買い取りルートへの対応も必要では」という声も上がっていました。

身近な設備が狙われる時代に 地域ぐるみの警戒も重要

これまで“盗難の対象”とはあまり意識されてこなかった農業用設備ですが、金属価格の高騰を背景に、金属製(真鍮製)バルブのような部品まで狙われる状況になっています。

農業用設備は、生活インフラや食を支える大切なものです。被害が広がれば、農作業への影響だけでなく、周辺一帯の暮らしにも支障が出る可能性があります。

異変に目を配りながら、見回りや保管方法の見直しなど、地域全体でできる対策から進めていくことが求められています。


参考:
茨城県警察本部生活安全総務課(@ibakei_seisou)田んぼの金属製バルブ盗難にご注意ください!2026年5月19日投稿
金属製の給水バルブが狙われています!(茨城県農村計画課)

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