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北海道にだけある「幻の絵本」災害や雪どけででこぼこの道路、誰が守っているの?【朗読動画も】

  • 2026.4.29

子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を、絵本セラピスト協会認定「大人に絵本ひろめ隊員」、そして2児の母でもある、HBCアナウンサーの堰八紗也佳(せきはち・さやか)がご紹介します。

私たちの生活の中であたりまえのように存在する道路。
雪が解けたあとの春のでこぼこ道も、気づけばいつの間にかキレイになっていますよね。

その背景には、道路工事によって私たち暮らしの安全を守る仕事をしている人たちの存在があります。

札幌市にある道路工業株式会社は、子どもたちに『道路の大切さ』を知ってもらうための絵本を、絵本作家・すずきももさんとともに制作。

児童館などに寄贈したのみで、残念ながら販売はしていないという『幻の絵本』ですが、このたび「今月の絵本通信」で皆さんに公開できることに!
すずきももさんご本人にも制作裏話を伺うことができました。

併せて絵本の朗読動画も、ぜひご覧ください!

『こうたのあたらしいちず』(道路工業株式会社) すずきもも

Sitakke

あらすじ

こうたは新しい道や場所を発見して地図を描くことが大好き。ある日、お気に入りの場所へ向かうための道が自然災害によって通れなくなってしまいました。道づくりの名人であるこうたのお父さんは、仲間とともに復旧作業にあたります!

『こうたのあたらしいちず』が完成したのは2019年。
当時、札幌市内の児童会館などに300冊が寄贈されていました。

児童館に通っている小学2年生の息子もお気に入りの1冊だということで、詳しくきいてみると… 「道路を作る人たちがカッコいいんだ!」 と教えくれました。

Sitakke
息子が特に好きなページ

主人公のこうたが描いた『地図』のページもじっくり見つめて、 「通学路くらいしか知らないけれど、ぼくも色々な道を歩いてみたくなるな」 とつぶやいていました。

かわいい子には旅をさせよ?迷子にならない程度に、探検させてあげたい気持ちになりました(笑)

すずきももさんにインタビュー!

Sitakke

道路工業の絵本制作プロジェクトから依頼を受けたのが、札幌在住の絵本作家・すずきももさん。

ももさんの、北海道らしさあふれる柔らかくて温かみのあるイラストは、多くの人が目にしたことがあるはず。

今回、すずきももさん本人にお電話で話を聞かせていただきました。
絵の印象とピッタリの、親しみやすく朗らかなお声でしたよ。

ももさんは、 「たとえ災害が起こったとしても子どもたちが安心して学校に通えるように、災害のあとの道路復旧についても描いてほしい」 という要望を受け、物語を創作。

Sitakke

道路工業の人たちの案内のもと、道路舗装やアスファルト工事の現場を見学することから始まりました。
好奇心旺盛なももさんが、「道づくり」についての知見を広げながらプロジェクトメンバーと共に作り上げた 『思い出の1冊』です。

そんななか特に苦労した点は、 トラックやローラーなど、乗り物や機械の描き方。

Sitakke

実物や資料を見てじっくりかたちを捉えたうえで、イラストとしてどこまでリアルに表現するか、悩みながら描いたそうです。

さらに、 道路工事をしている動物たちの表情 も注目ポイント!

下書きの段階では動物たちをほがらかに描いていましたが、 「現場は笑っていいところではなく、真剣に汗水を垂らして取り組んでいるので、表情を変えてほしい」 という指摘を受け、描き直した部分です。

Sitakke

プロジェクトチームで何度も話し合い、意見を出し合って作り上げた1冊。

「こんなにすばらしい絵本が販売されていないなんて、もったいない!」と思い、最後に朗読させていただきます。

【取材協力】
すずきももさん

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「連載コラム・今月の絵本通信」

文|HBCアナウンサー 堰八紗也佳
HBCラジオ「清かなる朗読」(日曜あさ6時~)、Instagramも更新中!

編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は2026年3月の情報に基づきます。

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