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懐中電灯ひとつで「…えっ?急に高級感が出た!」住宅のプロが明かす、家を安っぽくみせない“高見え術”

  • 2026.5.22
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

こだわりのソファや家具をそろえたのに、お部屋に置くと「なんだかパッとしない」…そう感じたことはありませんか?

その原因は、家具選びのセンスではなく、「照明の使い方」にあるのかもしれません。

日本の住宅では、天井のシーリングライトで部屋全体を均一に明るくするスタイルが主流。料理や勉強など、手元をしっかり見たい場面ではとても頼りになる照明です。

一方で、くつろぎたい夜のリビングでも同じ照明を使うと、見えなくていい配線や雑多なものまですべてさらけ出してしまいます

懐中電灯ひとつで「高級感」が生まれた瞬間

以前、リノベーションをお手伝いしたお施主さまのお宅を訪ねたときのこと。お施主さまは、数十万円する北欧モダンスタイルのソファを新調したのに、「モデルルームのような、おしゃれさが出ない」と悩んでいました。

原因は、シーリングライト。家具の質感も壁タイルの陰影も、蛍光灯の青白い光がすべて平坦に塗りつぶしていたのです。

試しにシーリングライトを消し、車にあった懐中電灯でソファのうしろの壁を下から照らしてみると、余計な生活感が影に隠れ、ソファの輪郭だけがふわっと浮かび上がりました。

…えっ?急に高級感が出た!」と驚かれたお施主さまの表情を、今でもよく覚えています。

「一室多灯」の本質は、影で情報をトリミングすること

照明には「生活を便利にする実用タイプ」と「雰囲気を豊かにする演出タイプ」の2種類があります。

おしゃれに見えづらい理由は、リラックスしたい場所や時間に、部屋の隅々まで均一に照らす「実用タイプ」の照明を使っていたから。

カフェやホテルが実践する「一室多灯」の本質は、明かりを増やすことではなく、演出タイプの照明がつくる影によって視覚情報をトリミングすること。

情報を間引くと、脳が「見えない部分」を想像で補完するため、空間に奥行きや高級感が生まれます。

天井の一灯で隅々まで照らすのをやめ、壁や植物をスポット的に照らすだけで、お部屋の印象はガラリと変わるのです。

リビングを「ホテルライク」にする3ステップ

リビングに「ホテルのような落ち着き」を演出するには、高価な照明は要りません。以下の3ステップだけで、お部屋の雰囲気をコントロールしてみてください。

  1. シーリングライトを消し、「見えすぎていたノイズ」を暗闇に隠す
  2. フロアライトなどで部屋の隅の壁を照らし、空間の奥行きを演出する
  3. 床やテーブルなど、目線より低い位置にも照明を置き、空間に落ち着きを生み出す

シーリングライトは「部屋全体を明るくする実用照明」として優秀な存在です。

一方で、くつろぎたい時間帯には、演出タイプの多灯照明に切り替える。そんな「使い分け」の発想が大切です。

照明は「空間の編集装置」

照明は単にものを見るための道具ではなく、見せたいものを選び取り、不要なものを隠す「空間の編集装置」でもあります。

おしゃれな空間づくりは、じつは照明の使い方から簡単に始められるのです。

今夜、試しにシーリングライトを消して、懐中電灯で部屋の隅の壁を照らしてみてください。きっと、フロアライトが欲しくなるはずです。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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