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新型エクストレイルが先行公開→“顔つき”の劇的変化にファンからは賛否「近未来的」「昔の良さが消えてしまった」

  • 2026.5.12
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

2026年4月に突如公開された新型エクストレイルの情報は、多くの自動車ファンに驚きをもたらしました。第3世代e-POWERの搭載といった基本路線は明かされていますが、価格や燃費などの数値は未発表のため、市場の関心は先行公開された新しいデザインへと集まっています。先進的という称賛と、らしくないという不満。なぜ第一印象でここまで評価が割れるのでしょうか。

本記事では市場の反応を整理し、賛否の背景を読み解きます。

発表の衝撃。なぜ「顔つき」が話題の中心なのか

長年、多くのアウトドアファンやドライバーに愛されてきた日産の看板SUV。その次世代と目される新しい姿がベールを脱いだ瞬間、インターネット上では多くの議論が巻き起こりました。

先述の通り、まだ価格や燃費といった具体的な数字がすべて明かされているわけではありませんが、この新型への期待が途切れることはありません。何よりも、発電効率を高めた第3世代e-POWERや、最新の電動駆動4輪制御技術であるe-4ORCEの組み合わせが予告されていることに加え、北米では2026年後半の発表が計画されているなど、主要な基本路線は見え始めています。

こうした確かな進化が期待される中で、今、人々の関心を最も強く惹きつけているのは、劇的に変化した新しいデザインにあります。長きにわたり親しまれてきたモデルだからこそ、新しい外観に対する市場の反応を見渡すと、非常に興味深い現象が起きていることがわかります。

それは、「これぞ新しい日産だ」と称賛する好意的な意見と、「こんなのエクストレイルではない」と嘆く否定的な意見が、入り乱れているという事実です。車のデザインに対する感じ方は人それぞれ異なるのが自然ですが、それにしても今回のモデルに関しては、見事に評価が真っ二つに分かれているように感じられます。一体なぜ、同じ車を見ているはずなのに、ここまで見方が分かれる事態になっているのでしょうか。まずは現状の反響を整理しながら、それぞれの意見の奥底にある心理を探っていきます。

好評派が支持する「新しい日産らしさ」と先進性

初めに、好意的な意見がどのような部分に向けられているのかを見ていきます。SNSや自動車メディアのコメント欄を覗くと、「近未来的でスタイリッシュである」といった声や、「リアに採用された印象的な一文字のテールランプ、そして精緻なパターンが施されたフロントの黒マスクの造形が良い」といった称賛の声が多く見られます。

これらの声の背景には、新しい日産デザインに対する高い評価があるようです。好評派の人々は、進化したe-POWERにふさわしい先進性や、都会の街並みにも映えるプレミアムな雰囲気を好意的に受け止めていると考えられます。彼らにとっての新型エクストレイルは、もはや泥臭いだけの存在ではなく、スマートに乗りこなせる現代の洗練された車としての進化を遂げた姿として映っているのでしょう。

特にフロント周りのデザインは、上下に分割された薄型のヘッドライトとグリルが一体となったデジタルVモーションを彷彿とさせ、新しい世代の訪れを予感させます。こうした都市型のプレミアムな雰囲気の中に、SUV本来の力強さが絶妙なバランスで表現されていると感じる人々が、この新しいスタイルを歓迎しています。さらに、リアの一文字ランプが放つ近未来的な光の演出も、最近のトレンドを取り入れた新しい魅力として映るようです。

不満派に見られる「タフギアへの郷愁」

その一方で、この洗練されたデザインを手放しで喜べない人々も一定数存在しています。否定的な意見を拾い上げると、「新しいフロントグリルの造形に違和感を覚える」という声や、「表面の質感が従来の道具感から離れてしまったのではないか」といった、厳しい指摘が並んでいます。中には、「昔の良さが消えてしまった」という、少し寂しさをにじませるような声もあるようです。

しかし、これらの不満の声は、単に今回のデザインが嫌いだからという理由だけで発せられているわけではないように思えます。彼らの厳しい言葉の根底にあるのは、過去のモデルが持っていた強い個性に対する、深い愛着と郷愁ではないでしょうか。

かつてのエクストレイルは、汚れたままのアウトドアギアを気兼ねなく積み込める、無骨でタフな道具としてのイメージが定着していました。不満を抱く人々は、泥だらけの姿が似合うタフギアとしての本来の姿を深く愛していたのだと考えられます。だからこそ、あまりにも洗練され、都会的になった新型の姿に対して、自分が期待していた方向性とは違うという戸惑いが生じ、それが厳しい評価へとつながっているのかもしれません。

賛否両論の正体。タフな道具か、プレミアムか

ここまでの反応を整理していくと、意見が大きく割れている決定的な理由が見えてきます。それは、造形の出来栄えが良いか悪いかという表面的な問題ではありません。ユーザーそれぞれが、この車に対して何を求めているかという、期待値の違いが評価を分けている最大の要因だと言えそうです。

新時代のスマートで先進的なSUVを求める層には、第3世代e-POWERという最新技術を包み込むこの洗練されたパッケージが非常に魅力的に映ります。しかしそれとは対照的に、泥まみれの姿が似合うタフな道具としての無骨さを求める層には、どこか縁遠い存在のように見えてしまうのでしょう。

つまり、現在の賛否両論は、ブランドがよりプレミアムな路線へと舵を切り、進化を遂げようとする過渡期だからこそ起きている、ある意味で必然的な摩擦なのかもしれません。一つのモデルが持つ歴史が長く、広く愛されているからこそ、新しい方向性への挑戦に対して大きな感情の揺れ動きが生じるのだと考えられます。互いの見ている理想像が異なるだけであり、どちらの意見も、エクストレイルというブランドへの深い愛情の裏返しと言えそうです。

意見が割れるのはブランドが挑戦している証拠

SNS上の反応を見る限り、全体的にポジティブな初期反応が多い傾向にあるようですが、それでもなお熱を帯びた議論は続いています。この状況は、メーカーが無難なデザインに逃げることなく、明確な方向性を打ち出した証拠と言えるのではないでしょうか。

否定的な声も肯定的な声も、その裏側にはブランドに対するそれぞれの愛着が隠れています。無難ではないからこそ、これだけ多くの人々に語られ、議論の的となるデザインを生み出したことは、一つの大きな挑戦の結果と言えそうです。また、それだけ注目度が高いモデルであることの証明でもあります。

詳細なスペックの全貌や日本での正式な発表が待たれる今だからこそ、第一印象としてこの新しい姿がどう受け止められたかを知ることには、大きな意味があります。果たして皆様は、この挑戦的な新しいデザインをどのように受け止めたでしょうか。今後、第3世代e-POWERがどのような走りを見せてくれるのかという期待とともに、それぞれの価値観で新しいエクストレイルの姿を見つめてみるのも面白いかもしれません。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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