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「急に止まられても…こんなの無理」高速道路の渋滞で追突事故…ドラレコ映像を見て40代男性が驚いた“無意識の落とし穴”

  • 2026.6.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

「前の車が急にブレーキを踏んだら、避けられない」

そんなふうに感じる追突事故は少なくありません。特に、高速道路や渋滞中では、突然前方の流れが止まり、ヒヤッとした経験がある人も多いのではないでしょうか。しかし、前の車が急停止したという事情があっても、後続車側の責任が重く判断されるケースが多くあります。

それでは、追突事故で納得できないと感じやすいポイントがどこなのか?法的な考え方も交えながら見ていきましょう。

高速道路の渋滞中に起きた追突事故

連休明け、高速道路で事故を起こした40代男性のAさんが来社されました。

事故当日は高速道路で渋滞が発生しており、車は少し動いては止まる状態を繰り返していたそうです。Aさんも周囲の流れに合わせて走行していましたが、前の車が突然強くブレーキを踏み、そのまま追突事故になってしまいました。

事故直後、Aさんは「急に止まられても避けられない」「こんなの無理だった」とかなり動揺していたそうです。

確かに、高速道路では予想以上に急ブレーキが発生することがあります。渋滞末尾では、前方の停止に気づくのが遅れると、一気に車列が止まるケースも珍しくありません。

しかし、追突事故では、基本的に後続車側の責任が重く判断されやすい傾向があるのです。

追突事故では「車間距離」が重要視される

道路交通法では、前の車が急停止した場合でも安全に停止できるよう、適切な車間距離を保つ義務があります。

高速道路では交通安全の観点から、「時速100キロなら約100メートル」といったように、速度と同じ距離を目安に車間距離を確保する考え方が広く啓発されています。

ただ実際には、渋滞時や交通量の多い場面では十分な距離を保てないケースも少なくありません。特に、車の流れに合わせて走行していると、自分では安全な距離を取っているつもりでも、気づかないうちに車間が詰まっていることがあります。

そのため追突事故では、十分な車間距離を確保していたか、前方をしっかり確認していたかが重要な判断ポイントになります。

渋滞中ほど“流れている安心感”に注意

高速道路や渋滞中は、車列がゆっくり動き続けることで安心感が生まれやすいです。

「前の車についていけば問題ない、この速度なら大丈夫」といった感覚から、無意識のうちに車間距離が詰まってしまうことがあります。さらに、長時間の運転では集中力も低下しやすく、ナビやスマホ、周囲の状況に気を取られた一瞬の遅れが、そのまま追突事故につながることも少なくありません。

Aさんも後からドライブレコーダー映像を確認したところ、自分では十分な距離を取っていたつもりだったものの、実際には想像以上に前車へ接近していたことに驚いたそうです。

さらにAさんには、「渋滞なら前の車がハザードを出してくれるはず」という思い込みもあったといいます。しかし、すべての車が早めにハザードを出すとは限りません。前車のブレーキだけで急停止に気づかなければならない場面も多く、その「誰かが知らせてくれるだろう」という感覚が、結果として反応の遅れにつながってしまいました。

運転中は、自分が思っている以上に車間距離が詰まっていることがあります。特に、渋滞時は速度が低いため危険意識が薄れやすく、結果としてブレーキのタイミングが遅れてしまうことが多いのです。

“急停止するかもしれない”前提が事故防止につながる

追突事故を防ぐためには、前の車はいつでも止まる可能性があるという前提で運転することが大切です。

高速道路では速度が高く、ほんのわずかな距離不足が大きな事故につながります。また、雨の日や夜間は制動距離も伸びやすくなるため、普段以上に余裕を持った車間距離が必要です。渋滞中ほど車間距離を意識し、前方のブレーキランプを早めに確認しましょう。

追突事故は、前の車が急停止したという印象が強く残る事故ですが、実際には止まれる距離を取っていたかが重視される場面も少なくありません。

だからこそ、流れている時ほど油断せず、余裕を持った運転を心がけて安全運転に努めましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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