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「まだ距離がある」夜の交差点で右折した50代男性を襲った悲劇…“右折判断ミス”の恐怖

  • 2026.6.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

夜の交差点で右折する際、「まだ対向車は遠いから行ける」と判断した経験がある人は少なくないかもしれません。

しかし夜間は、昼間と比べて対向車との距離感や速度感覚がつかみにくくなります。ヘッドライトの見え方によっては、実際よりも遠く感じてしまうこともあり、こういった感覚のズレが接触事故につながるケースも多いです。

それでは、夜間の右折事故で起きやすい距離感の錯覚について、実際によくあるケースをもとに見ていきましょう。

「まだ遠いと思った」が事故につながったケース

夜の交差点で事故を起こした50代男性のOさん。

事故当時、Oさんは片側二車線の道路を走行中、信号のある交差点で右折しようとしていました。対向車のライトは見えていたものの、「まだ距離がある」「このタイミングなら曲がれる」と判断し、右折を開始したそうです。しかし、対向車は想像以上の速度で接近していました。結果として、右折途中のOさんの車と対向車が接触。車両は大きく損傷し、双方とも大きな衝撃を受ける事故となってしまったのです。

事故後、Oさんは「もっと遠くにいると思った」「あんなに速いとは思わなかった」と話していました。しかし、こうした「見えていたのに判断を誤る事故」は、夜間の交差点では決して珍しくありません。

夜道では「ライトの位置」だけで判断しがち

夜間運転で怖いのは、距離感や速度感覚が昼間より不正確になりやすいことです。

昼間であれば、車体の大きさや周囲の景色から距離感をつかみやすいですが、夜はヘッドライトだけが目立つため、「まだ遠い」と錯覚しやすくなります。

特に、対向車がスピードを出している、周囲が暗い、雨で路面が光っている、街灯が少ないといった状況では、実際以上に距離があるように感じることがあります。また、雨天時はライトが路面に反射し、車の位置や速度を把握しづらいです。そのため、「行ける」と思ったタイミングが、実際にはかなり危険だったというケースも少なくありません。

右折車には直進車を妨げない義務がある

道路交通法上、右折車には「直進車の進行を妨げてはいけない」という義務があります。つまり、対向車が接近している状況で右折した場合、基本的には右折側の責任が重く見られやすくなります。

今回の事故でも、ドライブレコーダー映像を確認したところ、Oさんが対向車の接近速度を見誤っていたことがわかりました。本人としては「十分曲がれる」と思っていても、映像で見ると、対向車はかなり近い位置まで接近していたのです。

運転中は、自分に都合のよいタイミングで判断してしまうことがあります。特に夜間は、「夜に車は来ないだろう」「交通量が少ないから進める」といった自分の都合に合わせた判断をしやすく、それが事故につながるケースも多いです。

夜間の右折事故を防ぐために大切なこと

それでは、こうした事故を防ぐには、どんな点を意識すればよいのでしょうか。

重要なのは、「行けるかどうか」ではなく、「十分余裕があるか」で判断することです。夜間は、距離感や速度感覚が昼間より狂いやすいため、少しでも迷う場合は無理に右折しないことが大切です。

右折の際には、次のような点を意識しましょう。

・対向車が見えたら「思ったより近いかもしれない」と考える
・雨天や暗い道路では距離感が狂いやすいことを意識する
・「急げば行ける」という判断を避ける
・少しでも不安があれば無理に右折しない

特に、夜の交差点では見えているからこそ油断してしまいがちです。「まだ遠いと思った」…その一瞬の判断ミスが、大きな事故につながることもあります。

夜間の右折では、「行けそう」かどうかではなく、十分安全かどうかを意識して安全運転に努めましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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