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エゾリスが出会った、「春の妖精」 ほんの一瞬だけの特別な季節 【写真4枚・北海道のかわいい動物たち①】

  • 2026.4.21

今週もインスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2026年4月13日〜4月17日ピックアップ分・前編)

「春の妖精」とエゾリスとの出会い

Sitakke
Sitakke
撮影:aki_nature_hokkaido さん

黄色の花は福寿草、青い花はエゾエンゴサクでしょうか。
ことしは春の進みが早いのか、エンゴサクやカタクリの開花も、例年より1週間ほど早いようです。

こうした春のはじめに咲く花たちは「スプリング・エフェメラル」と呼ばれています。
直訳すると「春の短い命」ですが、「春の妖精」とも呼ばれます。

なぜそんな名前がついているかというと、春のあいだにパッと咲いてサッと実をつけて、夏にはあとかたもなくなりあとは地面の下でじっと次の春を待つ植物たちだからです。

木々が葉をつけて森が暗くなる前に、人生(植物生)を一気にやりきる生き方なんですね。

そんな「スプリング・エフェメラル」が咲く林にやって来たのは、厳しい冬を乗り越え、恋の季節を迎えたエゾリス。

長い冬を越えた命と短い春にきらめく「春の妖精」との出会いは、それぞれの時間を生きる命がほんの一瞬だけ交わる、特別な季節ですね。

このやさしい風景を…いつまでも

Sitakke
撮影:machandabby さん

ラッコは基本的に、1年じゅう出産するといわれていますが、多くは春に出産のピークを迎えるようです。

「きょうの1枚」に選ばせていただいたのは、生まれたばかりと思われる子ラッコといっしょに、岩場で休むママラッコ。

本来ラッコは陸に上がることはとても珍しいのですが、海が荒れているときや天敵の心配がない状況では、ごくたまに岩の上で体を休めることもあるそうです。

ラッコの子育てはとても手厚く、まだ泳げない赤ちゃんをお腹の上に乗せて運び、ママラッコがエサをとりに海に潜るときなどは子ラッコが流されないように、海藻にくるんでおくこともあるのだそう。

北海道で野生ラッコの繁殖が安定して確認されるようになってから、およそ10年が経ちました。

このやさしい光景が、この先もずっと北海道の海であたり前に見られるものであってほしいですね。

冬毛から夏毛へ…「かゆい」のかな?

Sitakke
撮影:opera_t.y さん

エゾシカが木に頭をスリスリして、なんとも気持ちよさそうな表情をしていますね。
いまはちょうど、ゴワゴワした冬毛からやわらかな夏毛へと生えかわる季節。
あちこちに体をこすりつけている姿を見ると、どうやら少しかゆいのかもしれません。

この時期になると、エゾシカの背中にカラスが乗っかって冬毛をついばんでいる光景にもよく出会います。

多いときには4羽ほどが乗り込んで、せっせと毛をむしっているのですが、エゾシカは嫌がるどころか、むしろちょっと気持ちよさそう。

まるで「無料のブラッシングサービス」を受けているようです。

むしられた毛は、おそらくカラスたちの巣づくりの材料に使われるのでしょう。
エゾシカなどの動物たちから抜けた毛は、森の中で次の命を支える素材になっていきます。

春の森には、なにひとつムダなものがなく、すべてがゆるやかにつながっているのかもしれません。

***

後編の記事では
・「モモンガまつり」での出来事です…
・どっちもかわいくて…1枚を選べない!?
の写真をお届けします。

◆「北海道3大かわいい動物」プロジェクト
インスタグラム やSitakkeの記事で発信中

◆文:「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園で野生生物、マレーシア・ボルネオ島でオランウータン、アオウミガメの取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催。

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